ネットスーパーで買い物、本当にお得?倹約家FPが指摘するデメリットとは
節約アドバイザー・ファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんの「食費節約レッスン」で、貯め上手・遣い上手になりましょう。
ネットスーパーを活用して生活をラクにおトクにしてみませんか。ネットスーパー歴14年の私が、おすすめする理由とデメリット、活用方法を紹介します。
ネットスーパーをおすすめする理由5つ
その1 在宅でお買い物が済む
寒い日や体調が悪い日など買い物へ行きたいけれどなかなか行けない日もありますよね。そんなときは、ネットスーパーを使うことで希望の時間帯に届けてくれます。スーパーによっては対面ではなく、玄関前に置いてくれる「非接触サービス」を実施していることもあるので、体調が悪いときやちょっと手が離せないときに便利です。基本は在宅する必要があるので、いずれにしても配送時間帯には在宅しましょう。
休みの日を買い物で時間を取られることがありません。休日のスーパーは混雑していたり、レジに長蛇の列でうんざり…ということはありませんか。また、家族でスーパーへ行くと予定以上の出費になってしまうことも。たくさん買った後に、小分けや作り置きなどで1日が終わってしまうのは大変ですが、ネットスーパーなら買い物時間がないため、小分けや作り置きもらくらくです。また、送料無料なら交通費の節約にもなるので一石二鳥です。
その3 重いものやかさばるものも配送お米や飲料といった重いものや、トイレットペーパーや紙おむつなどかさばるもの、スーパーによっては風邪薬といった薬まで届けてくれるから、まとめ買いや体調不良などで薬が欲しいときにも便利に使うことができます。
その4 最短当日配送ができる配送枠が空いていれば、最短で当日配送が可能です。例えば通勤時にお米やトイレットペーパーなど重いものやかさばるものを通勤途中の電車の中で注文すれば、帰宅後に配送してもらえるという便利な使い方もできます。もちろん自宅で冷蔵庫の在庫を見ながら買うので、ダブり買いや買い忘れも防ぐことができます。
その5 ポイ活もできるさらにネットスーパーのお得な点はポイントを貯めやすい&使いやすいところ。例えば「おうちでイオン イオンネットスーパー」であればWAON POINTが、「楽天西友ネットスーパー」であれば楽天ポイントがたまります。また、特定の日はポイントが2倍になることもあるので、いつどのような特典があるかをチェックするとポイ活にもなります。
その6 PB商品やセール品が買えるネットスーパーによっては、期間限定のセール品を展開しているので、お得に購入することもできます。また、プライベートブランド(PB)商品も買うことができるので、ナショナルブランド(NB)が高くなっても出費を抑えることができます。
ネットスーパーのデメリット
その1 チラシの品や値引き品が買えない
デメリットは、スーパー自体のセール品や値引き品が買えないことはありますが、ネットスーパーによっては「わけあり品」が売られていることがあります。
その2 品切れで買えないことも他にも品切れになっていたり、品数が少ないことで欲しいものが買えないこともあります。注文できても、のちに欠品の連絡が入ることもありますが、ごくまれです。
その3 鮮度チェックができない鮮度を見ることができないのもデメリットと言えるでしょう。野菜など鮮度を見ながら買うことができないので、時々鮮度が微妙なものが来ることがあります。腐っていたら返品、交換もできますが、窓口へ電話する必要があるので手間でもあります。
ネットスーパーは配送エリアに注意して登録
イトーヨーカドー、イオン、イオンの新しいオンラインマーケット「Green Beans」楽天西友、Amazon freshなど、大手スーパーや地元のスーパーなどさまざまなネットスーパーがありますが、まずは配送エリアが対象であるかをチェックしましょう。
あらかじめアプリのダウンロードや登録を済ませておく
日付や時間帯を指定すれば、自宅や指定の場所へ配送をしてくれるネットスーパーはさまざまな場面で利用できる便利なお買い物手段です。あらかじめ住所やクレジットカードの登録をしておくと注文までスムーズです。スマホのアプリにも対応しているネットスーパーもあるので、ダウンロードしておきましょう。
よく買うものはお気に入り登録
普段からよく購入するアイテムはお気に入り登録をしておけば、探す手間が大幅に省けます。「食材」、「日用品」などカテゴリー別にフォルダを作ることもできれば、注文時についでにフォルダ分けするなど、あらかじめ作っておくといいでしょう。
自宅以外で受け取れることも
ネットスーパーによっては、自宅以外の指定の住所へ配当ができることがあります。配送エリアであることに注意をする必要がありますが、高齢のご両親の代わりに注文するといった使い方もできます。
また実施店舗のみですが、店舗受け取りにすれば、配送料が無料になることになるネットスーパーがほとんどですので、帰宅ついでにピックアップだけして帰りたいときに便利に使うことができます。
イトーヨーカドーネットスーパーの場合、一部店舗で実施されている3つの温度帯(常温・冷蔵・冷凍)で管理されている「7&iロッカー受け取り」を利用すれば、最長当日23時59分まで受け取ることができるので、残業で営業時間後でも買い物をしたい場合などに便利に使えます。
ネットスーパーを活用すれば、無駄な買い物を減らすこともでき、時間にもゆとりが生まれるでしょう。
丸山晴美さん旅行会社、コンビニ店長などを経て2001年節約アドバイザーとして独立。節約アドバイザー、ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザー。食費はもちろん生活全般の節約術・ライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなど様々なメディアで活動中。
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