大谷翔平は「世界で最も無名なスター」 欧州紙がド軍との超巨額契約を特集「メッシやロナウドを日陰に追いやる」
ドジャースとの契約によって世界を驚かせた大谷。その反響は欧州にも轟いている。(C)Getty Images
世界を震撼させた大谷翔平のドジャース移籍。天文学的な契約規模を含め、日本が生んだ二刀流スターの名は、瞬く間に広まり、その反響は今も続いている。
12月9日に今オフにエンゼルスからフリーエージェントとなった天才は“勝利”を求めてドジャースを新天地とした。契約発表から5日後に行われた入団会見で「僕にとっては勝つことが一番」と語った大谷は、10年総額7億ドル(約1015億円)というプロスポーツ史上最高額の契約を締結。文字通り「史上最高」のアスリートとなった。
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彼のエポックメーキングな移籍は日本のみならず、海外でも連日のように話題となった。野球文化が一般的ではない欧州でもスポーツメディアだけでなく、一般的なニュースメディアが特集を組む事態となった。
オーストリアの日刊紙『Die Presse』は「ショウヘイ・オオタニ。この世界で最も無名のスーパースターが、メッシらを日陰に追いやるまで」と銘打った記事を掲載。そのなかで「この日本人の野球選手にはリオネル・メッシやクリスティアーノ・ロナウドでさえ追いつけない」と強調。ドジャースとの契約がいかに図抜けた規模なのかを伝えた。
ドジャースとの10年7億ドルの超巨額契約について同紙は「メッシやロナウド、マホームズ(NFL)、レブロン(NBA)、ジョン・ラーム(プロゴルファー)でさえも、オオタニには太刀打ちできない」と指摘。そのうえで大谷がこれだけの契約を結べた要因を記している。
「ヨーロッパ、アフリカ、その他の多くの地域において、ほとんど無名に等しいオオタニが、これほど大きなメガディールを与えられた理由がいくつかある。しかし、最も重要なのは、この日本人が史上最高の野球選手であるということだ。彼は客観的に見ても最も価値があるアスリートだと言わざるを得ない。オオタニはバッティングだけでなく、ピッチングもこなし、攻守おいて非常に優れているのだ」
二刀流の稀有さを論じた同紙は、「異例」と言われた6億8000万ドル(約994億円)の後払いにも言及。「彼ほどの選手を獲得するのはこうした契約が必要だったのは間違いない」とし、スポーツ界における大谷の存在感がいかなるものなのかを改めて論じている。
「もはや必然的だった後払い契約によって、ぜいたく税を低減させたドジャースはオオタニで、相当な収入を稼ぐことができる。特に日本企業にとって、オオタニには莫大な広告価値があるため、稼ぎが得られるかどうかに疑いの余地などない。日本におけるオオタニは、米国のレブロン・ジェームズ、フランスのキリアン・ムバッペ、アルゼンチンにおけるメッシのような存在なのだ」
ドジャース移籍によって、より一層、声価が高まり始めている大谷。その反響はいったいどこまで続くだろうか。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]