「和牛」の水田信二さん(左)と川西賢志郎さん(右)(2018年撮影)

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吉本興業が2023年12月12日、お笑いコンビ「和牛」が24年3月末をもってコンビを解散することをウェブサイトで発表した。

SNSでは、解散にあたって発表された水田信二さん・川西賢志郎さんのコメントの温度差に着目する声が相次いでいる。

「漫才への取り組み方について川西との差を感じるようになりました」

吉本興業は12日、「和牛解散のご報告」としてコンビ解散を発表。水田さんと川西さんの2人は、今後も吉本に所属し芸能活動を続けるという。

解散に際し、それぞれのコメントも発表された。

水田さんはコンビ解散の理由について「きっかけは、3年程前に気の緩みから複数回の遅刻が重なったことでした。加えて漫才のパフォーマンスにおいて川西の要求に応えられないことがあり、漫才への取り組み方について川西との差を感じるようになりました」と説明。

コンビ間の関係について「川西の求めるものと自分のやりたいこととのギャップが徐々に開いていき、相方に対して意見することができなくなり、楽しかった漫才が苦しいだけの毎日になっていました」とした。「自分にとって、漫才も漫才以外のお仕事も、芸人の仕事は全て本業です」とも説明している。

「川西のことは、絶対に大丈夫な人なので心配はしてません。僕自身のことはすごく心配だらけなのでこれまで以上に応援してください」と冗談を交えた文章もあった。

川西さんも解散のきっかけに水田さんの「遅刻」を挙げ、「3年ほど前から、僕はより舞台に力を入れたいという思いが強くなる一方で、水田の劇場出番への遅刻が続いたことをきっかけに、自分と彼との漫才に対する姿勢の違いが目立つようになりました」とつづり、コンビの関係が悪化してしまったとした。

「徐々に彼を信頼できなくなり、節度を保てず厳しく言葉をかけることもありました。それが彼を苦しめることに繋がり、求めるような漫才もできなくなってしまいました」

ファンに向け「自分がなりたかった漫才師像を、実現している姿を楽しみにしながら応援してくださっていた皆様には、心苦しい報告となりましたが、どうかご理解ください」とした。

ファンや関係者への感謝を伝えるとともに「関係者各位へ最大限にご迷惑をおかけしない形を模索し、会社と相談を重ねておりましたが、急なご報告となってしまいました。そのために、ご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げます」と謝罪している。

「和牛って川西が水田を許容できる間しか成立できないコンビだから」

X(旧ツイッター)では、2人が解散のきっかけに「水田さんの遅刻」を挙げている一方で、川西さんのみがコメントで謝罪しており、水田さんはボケているのはいかがなものか、とする声があがった。

きっかけはどうあれ、解散の理由について「自分がなりたかった漫才師像」とする川西さんと「漫才も漫才以外のお仕事も、芸人の仕事は全て本業」とする水田さんの方向性の違いが大きかったのではないかとする見方もある。

「解散の原因を作ったやらかした側が謝罪してなくて、なんも悪いことしてない側が謝罪をし、感謝してるの不条理すぎるだろ。人柄の差なのか知能の差なのか」
「和牛解散の文書見て 川西さんの各方面への謝罪に対して 水田さんは謝罪なし&相方の応援ではなく自分への応援をお願いする感じがなんだか人柄出てるなぁ 芸人だから笑いにもっていこうとしてるかもだけど、解散のきっかけが遅刻癖なのにボケるのどうなんだろね」
「見てる限り遅刻は後付けで、原因はバラエティー番組も出たい水田さんと漫才一本でやりたい川西さんの方向性だと思う。だから水田さんが自分に批判が行くようにしてるようにも感じた」

一方で、06年から約17年間にわたってコンビとして活動してきた2人の関係をコメントのみで判断するのは難しいとする声も出ている。

「確かに水田さんの遅刻が引き金になったのは事実みたいだけど、この文面は水田さんは『水田』を全うしてるだけだと思うなぁ これを真正面から受け取ってクズや!みたいになるのは違う気がする」
「うーん別に文面はキャラそのままという感じだけどな 和牛って川西が水田を許容できる間しか成立できないコンビだから、そりゃこうなるよね」
「水田くんは不器用なのよ本当に だけどプライド高くて...でもそれが良かったんだよ。包み込んでくれるツッコミ川西さんとのコンビが。このコメントだけみて2人の全てを分かった気にならないで欲しい。漫才に命かけてたかお笑いに命かけてたかの違いそれが和牛解散になるのだとしたら辛すぎるよ」