天気予報を外した場合、気象予報士はペナルティーを科される?

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 外出前にテレビやネットで天気予報を確認する人は多いと思いますが、予報が外れることがあります。「天気予報では『晴れ』だったのに、急に雨が降って服がぬれてしまった」といった経験はありませんか。

 気象予報士が天気予報を外してしまった場合、ペナルティーを科されることはあるのでしょうか。民間気象会社で気象予報業務に従事する、気象予報士のきりたんさんに教えていただきました。

夏は予報が外れやすい傾向に

Q.現在の天気予報の精度や的中率はどの程度なのでしょうか。

きりたんさん「統計を取る期間や予報サービスによって数字が変わってくるとは思いますが、気象庁が発表したデータでは、降水情報の的中率は8割程度とのことでした。

ただ、これは季節によって差が見られます。例えば、夏は局地的に通り雨のような雨の降り方をすることが多いなどの理由から、的中率が低くなりやすい傾向にありますね。

最近、テレビCMなどで『精度No.1!』とうたうサービスもありますが、企業によって測定の方法や期間などが異なるため、実際は何とも言えないというのが正直なところです」

Q.もし天気予報を外してしまった場合、ペナルティーを科されることはあるのでしょうか。

きりたんさん「所属している企業によって対応が異なると思いますが、私が所属している企業では特にペナルティーはありません。ただ、時折、お客さまからご指摘をいただくことがあります。

予測を外してしまった場合、今後の予報のためにも、『なぜ外れてしまったのか』と、原因を分析することが大切です。そのため、分析をしっかりと行って、チーム内で共有するようにしています」

Q.予報の的中率や制度が、気象予報士の資格や業務に影響することはありますか。

きりたんさん「この件も企業によって異なると思いますが、よぽどのことがなければ業務に影響することはないと思います。

もちろん的中率や精度は高い方が良いのはもちろんですが、目安としては気象庁が発表する予報の精度を著しく下回らなければ問題ないという認識ですね。もちろん、精度が低い場合は精密な分析を行い、対策を取ります」

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 測定方法や季節によってバラつきがあるそうですが、雨の予報の的中率が8割程度というのはかなり高い精度ですよね。最近はアプリなどの天気予報サービスも充実しているので、上手に活用してみてくださいね。