現代サッカーの現状を憂いた中田氏。(C)Getty Images

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 日本代表のレジェンドである中田英寿氏が、DAZNで配信中の『22YEARS』で、ローマ時代にチームメイトだった元イタリア代表MFのフランチェスコ・トッティ氏と対談。当時の思い出話や現在のサッカーについて語り合っている。

 そのなかで、2人が嘆いたのが現代サッカーのスタイルだ。稀代のファンタジスタだったトッティ氏が「いまはフィジカル重視だから、俺らの頃と比べれば難しくなっている。いまはもうテクニックじゃなくて、フィジカルなんだ」と話すと、中田氏は「どれぐらい走れて、どのぐらい速いか、強いか...」と反応する。

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 さらに、アッズーリで10番を背負った名手が「GPSを使って100キロ走ったとか100回ダッシュしたとか。サッカーと走ることは別ものだ」と主張すると、中田氏は「そうだね。そこが問題なのに分かっていない人が多い」と共感。こう言葉を続けている。

「ファンタジーのあるプレーはもう見られない。だから俺はもうサッカーは一切見ない」

 この言葉を聞いたトッティ氏は、「ある意味、もう楽しくなくなったかもな。熱狂しなくてなって以前とは別ものだ」と寂しそうにこぼしている。

 洗練されたテクニックでファンを魅了した両雄にとって、今のサッカーは“楽しさ”が失われていると感じているようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部