インテルがトリノを下し、暫定首位浮上 ラウタロは3試合連続ゴールで今季11点目

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 セリエA第9節が21日に行われ、トリノとインテルが対戦した。

 前節、ボローニャと引き分けたインテルは、首位ミランと勝ち点2ポイント差の2位へ後退した。22日に行われる首位ミランと3位ユヴェントスの一戦を前に、今節勝ち点3を取って、暫定首位に立ちたいところ。

 一方、トリノは前節、ユヴェントスとのデルビー・デッラ・モーレに0−2で敗れ、公式戦4試合未勝利となった。インターナショナルブレイク明けの初戦で、浮上のきっかけを掴みたい。

 前半はトリノの対人守備にインテルが苦戦を強いられる展開となった。35分には、トリノのラウル・ベッラノーヴァが高い位置でボールを奪い、デンバ・セックがペナルティエリア内で左足を振り抜く。しかし、これはヤン・ゾマーの素早い反応で跳ね返し、ゴールは許さなかった。

 44分にも、トリノが決定機をつくる。ラウル・ベッラノーヴァが右サイドからピンポイントのクロスを供給すると、ゴール前でピエトロ・ペッレグリがヘディングシュートを放つ。しかし、再びゾマーが立ちはだかり、見事なセーブでインテルを救った。

 0−0で迎えた59分、ついに均衡が破れた。右サイドでパスを受けたデンゼル・ダンフリースがドリブルで内側に侵入し、ペナルティエリア内へグラウンダーのクロスを供給。これをマルクス・テュラムがダイレクトで合わせると、シュートはゴール左隅に決まり、インテルが先制に成功する。

 得点で勢いづいたインテルは、67分にセットプレーから追加点を奪う。コーナーキックをニアでフランチェスコ・アチェルビが先に触ると、ゴール前で反応したラウタロ・マルティネスが頭でゴールへ押し込んだ。ラウタロ・マルティネスの3試合連続ゴールで、インテルがリードを2点に広げる。

 さらに後半アディショナルタイムには、ヘンリク・ムヒタリアンがペナルティエリア内でイヴァン・イリッチに倒されて、PKを獲得。このPKをハカン・チャルハノールが冷静に沈め、ダメ押しの3点目を奪った。

 このまま試合を終えたインテルは3‐0でトリノに勝利。暫定ながらリーグ首位へ浮上した。一方、敗れたトリノは4試合連続無得点で2連敗、5試合未勝利となった。

【スコア】
トリノ 0−3 インテル

【得点者】
0−1 59分 マルクス・テュラム(インテル)
0−2 67分 ラウタロ・マルティネス(インテル)
0−3 90+5分 ハカン・チャルハノール(PK/インテル)