月曜の新馬戦でデビュー予定のアルセナール(撮影:竹之内元)

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 中山の開幕週では当欄で取り上げたフォルラニーニ、シックスペンスが順当にデビュー勝ちを決めた。いずれも先々が楽しみな好素材だ。今週は恒例の3日間開催。中山では土日月で計6鞍のメイクデビューが組まれている。春先から評判になっていた血統馬もスタンバイしており、どの馬が勝ち上がるのか注目だ。

【9月16日(土) 中山芝1800m】

◆ツルマウカタチ(牡、父ヤングマンパワー、母ハイタッチクイーン、美浦・手塚貴久厩舎)

 アサマノイタズラ(セントライト記念)の半弟。先週の追い切りでは古馬の重賞ウイナー(マイネルファンロン)に先着した。「水準以上の動きで気になるところは何もない。血統は地味でもコンスタントに走る一族。まずは1800mで見てみたい」と手塚貴久調教師。鞍上は丸山元気騎手が予定されている。

◆マーシャルポイント(牡、父エピファネイア、母トリプライト、美浦・木村哲也厩舎)

 近親にダンビュライト(AJCC、京都記念)やブラックスピネル(東京新聞杯)などの活躍馬がいる。「まだ体つきなど全体的に幼いところがある」(木村哲也調教師)とのことだが、先週の追い切りでは年上のオープン馬(フレッチア)と併せるなど乗り込み自体は順調そうだ。鞍上はJ.モレイラ騎手が予定されている。

【9月18日(祝・月) 中山芝1600m】

◆アルセナール(牝、父エピファネイア、母サンブルエミューズ、美浦・木村哲也厩舎)

 半姉にナミュール(チューリップ賞)、ラヴェル(アルテミスS)、叔母にマルシュロレーヌ(BCディスタフの他、国内でダート重賞4勝)、叔父にバーデンヴァイラー(マーキュリーC、佐賀記念)がいる。「ナーバスな面がある」(木村哲也調教師)とのことで慎重に乗り込まれてきたが、再入厩後の調教量は十分。9月10日の日曜追いはウッドチップコースでラスト1F11.5を計時し、このひと追いで上向いてきそうだ。鞍上はC.ルメール騎手が予定されている。

◆ショーマンフリート(牡、父スワーヴリチャード、母スカイフ、美浦・手塚貴久厩舎)

 伯父に豪GI馬(BRCドゥームベンC)のPornichetがおり、現3歳の半兄ヒシルリアンはデビュー勝ちを飾っている。先週の追い切りではフォルラニーニ(9日の中山でデビュー勝ち)と互角に動いた。「スラッとした体形。まだカイバの食いが細いけど、それでも追い切りは楽に動く。瞬発力がありそうだし、初戦から楽しみです」と手塚貴久調教師。鞍上はJ.モレイラ騎手が予定されている。

【9月18日(祝・月) 中山芝2000m】

◆トロヴァトーレ(牡、父レイデオロ、母シャルマント、美浦・鹿戸雄一厩舎)

 伯母にディアドラ(秋華賞、ナッソーS)、叔父にフリームファクシ(きさらぎ賞)がおり、一族からはロジユニヴァースやソングラインなどの活躍馬も出ている。「いつも手応えに余裕があるし、人に対して素直な性格でコントロールも利いている。雰囲気がいいし、期待しています」と鹿戸雄一調教師。鞍上はC.ルメール騎手が予定されている。