AIが推奨した本命馬はナムラクレア(c)netkeiba.com

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 今週の日曜日は、札幌競馬場でキーンランドカップ(GIII)が行われます。

 過去10年のキーンランドCでは6枠から外に入った馬が7勝を挙げています。これは開催が進んだ影響で内目の馬場が傷んでいる事が要因として考えられます。先週の札幌記念(GII)でも直線では外へ持ち出す馬が多く見られました。毎週、JRAから発表されている馬場情報を見ても芝が荒れている事が分かりますので、今年も枠の影響を考慮し予想を組み立てる必要がありそうです。

 今年のキーンランドCには16頭が出走を予定しています。上位人気が予想されるのは今年の高松宮記念(GI)で2着と好走したナムラクレア、前走の函館スプリントS(GIII)で重賞初制覇を達成したキミワクイーン、昨年のスプリンターズS(GI)2着のウインマーベル、前走のしらかばS(OP)をレコードで制したシュバルツカイザー、初の芝1200mとなった前走青函S(OP)で快勝したゾンニッヒなどがいます。

 そのほかにも昨年の京阪杯(GIII)を勝ったトウシンマカオや札幌、函館で安定した走りを見せるジュビリーヘッド、前走のUHB賞(OP)を制し勢いに乗るシナモンスティック、昨年の高松宮記念覇者のナランフレグなども出走を予定しています。

 好メンバーが集結し混戦ムードも漂う今年のキーンランドCですが、はたしてAIはどういった結論に至ったのか。早速ですが、AIに弾き出された注目馬をご紹介します。

◆不安要素なく力通りの走りに期待

 今週のキーンランドCでAIが本命に抜擢したのは、上位人気が予想されるナムラクレアでした。

 週初の本命候補にも挙がっていた本馬ですが、最終追い切りや枠順発表後もその評価に変化はなく、AIも太鼓判を推しているようです。

 ナムラクレアは21年8月の新馬戦でデビューし3着。2戦目には未勝利の身ながら格上のフェニックス賞(OP)に挑戦し見事初勝利を挙げると、続く小倉2歳S(GIII)でも勝利し重賞初制覇を成し遂げました。その後も阪神JF(GI)5着や桜花賞(GI)3着など大舞台でも活躍。桜花賞後は距離適性を考慮されて主戦場を芝1200mへと移します。昨年の函館スプリントSでは初の古馬相手となりましたが、2着に2馬身半差をつけて快勝し力のあるところを見せています。

 これまでGIでの勝ち鞍はありませんが、昨年のスプリンターズSでは内有利な馬場状況の中、直線では外目から追い上げて5着と好走し着順以上の好内容を見せています。今年の高松宮記念では極悪馬場の中、それに怯む事なく2着と結果を残していますし、スプリント路線ではトップクラスの実力を持っています。

 今回はGIIIのメンバーが相手ですし、能力を考えればここでは負けられないところです。しかも、十分な実績がありながらも斤量55キロで出走できるのは好材料と言えます。さらに今回7枠14番と近年のキーンランドCで良績を残す外目の枠を引き当てたのもプラスとなります。最終追い切りでは俊敏な動きを見せており状態面に不安もなさそうですので、力通りの走りが期待出来そうです。