新潟2歳Sに出走予定のアスコリピチェーノ(撮影:下野雄規)

写真拡大

 今週の日曜日は、新潟競馬場で新潟2歳ステークス(GIII・芝1600m)が行われます。

 経験の浅い2歳戦ということもあってか、前走は同距離の1600m戦からの臨戦馬が過去10年で8勝2着3回3着5回と優勢です。そしてその馬券になった16頭のうち15頭が左回り戦組。とくに6勝を挙げている前走上がり1位馬に注目でしょう。

 ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。

【条件】
前走東京の芝1400m戦出走[0-0-0-9]複勝率0%
該当馬:アスコリピチェーノ
(過去の主な該当馬:22年ロードディフィート5人気7着、17年ムスコローソ1人気12着)
※特に言及のない限り、データは過去10年間を対象にしています。

 出走頭数の多い距離延長馬だが、過去10年で[2-2-3-66]と複勝率9.6%と、同距離の1600m戦組の34.0%や短縮組の28.0%にくらべ低調な結果に終わっている。そしてとくに鬼門なのが、東京の芝1400m戦からの臨戦馬。9頭出走して馬券圏内に届かないのみならず、そのうち6頭が1秒以上の完敗だったのである。

 上位人気が予想されるアスコリピチェーノが消去データに該当しました。

 前走の新馬戦では、単勝1.7倍の圧倒的な人気に応えて0.4秒差の快勝を遂げたのにくわえ、過去10年で最多の9頭が馬券になっているノーザンファーム生産馬です。さらに、父ダイワメジャーも[2-2-1-7]で複勝率41.7%とレース適性が高いのも強調材料となります。

 ただし、東京芝1400m戦からの臨戦過程には一抹の不安も。はたして、同レースで連対実績を持つ北村宏司騎手は、不利な傾向を覆せるのか。その手腕に注目したいところです。

 重賞レースの参考に、是非お役立てください。