キーンランドCに出走予定のシュバルツカイザー(撮影:山中博喜)

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 今週の日曜日は、札幌競馬場でキーンランドカップ(GIII・芝1200m)が行われます。

 過去10年のキーランドCでは前走で札幌以外に出走していた馬が8勝2着7回3着9回と圧倒しています。今回と同じ札幌に出走していた馬は意外にも結果を残していないので注意が必要と言えるでしょう。

 また、過去10年のキーンランドCでは前走重賞組が6勝を挙げる活躍を見せていますので、レベルの高いレースに出走していた経験が活きてくると考えられます。前走がオープン特別だった馬も3勝と結果を残していますが、そのうちの2勝は前走で1番人気だった馬が挙げています。前走オープン組に関しては高い支持を集められているか否かで評価を分けたいところです。

 ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。

【条件】
前走札幌芝1200mに出走し2番人気以下(ただし、前年のキーンランドC4着以内の馬は除く)
[0-0-0-40]複勝率0%
該当馬:ウォーターナビレラ、カイザーメランジェ、サトノアイ、シナモンスティック、シュバルツカイザー、タイセイアベニール、レッドベルオーブ
(過去の該当馬:21年ミッキーブリランテ2番人気10着、15年エポワス3番人気9着)
※特に言及のない限り、データは過去10年間を対象にしています。なお、13年は函館での開催となっています。

 上位人気が予想されるシュバルツカイザーが該当しました。

 過去10年のキーンランドCで前走が札幌だった馬は51頭が出走し、6頭が馬券圏内に好走しています。ただし、複勝率は11.8%と低調な数値となっています。この6頭のうち、前走で1番人気の支持を集めていたのが4頭。残りの2頭は前年のキーンランドCで4着以内に好走した実績のある馬でした。

 また、前走札幌組51頭のうち、48頭が前走でオープン以下に出走していました。今回よりも格下のレースで1番人気の支持を集められていない馬は能力的に疑問が残りますし、実際に結果も残せていないので大きな割引が必要と言えます。ただし、前年のキーンランドCで4着以内に好走している馬は、キーンランドCに対して高い適性があり、それを活かして好走する可能性があるので注意したいところです。

 重賞レースの参考に、是非お役立てください。