新馬戦を勝ったミルテンベルク(写真奥、撮影:井内利彰)

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 阪神芝1200mの新馬戦を勝ったミルテンベルク(栗東・武英智厩舎)。前走後はリフレッシュ放牧に出て、8月10日にノーザンファームしがらきから栗東へ帰厩。次走予定の小倉2歳S(9月3日・小倉芝1200m)に向けて調整を進めている。

 今朝23日はレースに向けた1週前追い切り。藤岡康太騎手が跨り、CWでの併せ馬。テイエムヒマラヤに先導されて、3コーナーから入場。すぐにでもトップスピードに乗りそうな体勢だったが、そこはジョッキーがうまくなだめて、3コーナーを通過していく。

 4コーナーから最後の直線は内を回って前に並びかけていくが、これがいわゆる「並ぶ間もなく」という加速力。あっさりと前に出たかと思うと、その後はゴールへ向かって、どんどん体を沈めていき、その途中でゴールがきた感じ。

 ゴールを過ぎてからの方が迫力ある走りにも見えたくらいで、前半よりも後半に脚の見どころがあるあたりが単純なスプリンターとは思えない。時計は4F56.4~3F38.4~2F22.9~1F10.9秒。半マイル追いだからこそのラスト1Fだが、まだまだ余力があったことを思えば、やはり評価できる。しかも、10.9秒は23日のラスト1F最速ラップだから、この脚力は魅力でしかない。

(取材・文:井内利彰)