昨年の高松宮記念を制したナランフレグ&丸田恭介騎手(ユーザー提供:はやかわさん)

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 27日(日)に札幌競馬場で行われるキーンランドカップ(3歳上・GIII・芝1200m)。復活を期すGI馬ナランフレグが丸田恭介騎手とのコンビで出走を予定している。

 ナランフレグは父ゴールドアリュール、母ケリーズビューティー、母の父ブライアンズタイムという血統。父は言わずと知れた砂の名馬で、産駒もダートでの活躍馬が多い。だが、本馬は“芝”で大きな成果を挙げた。

 18年3月に東京競馬場の2歳新馬戦でデビュー。初戦はゴールドアリュール産駒の例に漏れずダートで、6番人気の伏兵評価を覆して白星を飾った。だが、その後はなかなか2勝目を挙げることができず、19年夏から芝路線に転向。この選択が見事にハマり、瞬く間に3勝を挙げてOP入りを果たす。

 昇級後も堅実に走り続け、昨年3月の高松宮記念で待望の重賞初制覇。GI初挑戦での戴冠だったうえ、鞍上の丸田恭介騎手、管理する宗像義忠師にとっても初のGIタイトルとなった。しかも、ゴールドアリュール産駒初の芝GI勝利。まさに初物尽くしのおめでたい勝利となった。

 その後も丸田騎手とコンビを継続し、昨年のスプリンターズSで3着、今年の高松宮記念で4着と随所で見せ場を作ってきた。だが、勝ち星は前述の高松宮記念が最後になっている。馬名の意味に込められている「太陽」の如く、日はまた昇るか――。全35戦のうち、27戦でタッグを組んだ“相棒”とともに復活の白星を目指す。