矢作芳人調教師(22年10月、撮影:高橋正和)

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 フランスのドーヴィルで行われているアルカナ社のオーガスト・イヤリング(8月1歳馬)セール最終日にて、矢作芳人調教師が2頭を落札した。

 上場番号281番の牡馬は父Wootton Bassett、母Magic America、母の父High Yieldという血統で、100万ユーロ(約1億6000万円)で落札している。

 父はデビューから5連勝で2歳の仏G1ジャンリュックラガルデール賞を勝利。産駒には16年の仏ダービーを制したAlmanzor、20年の米G1BCフィリー&メアターフ覇者Audaryaがいる。母は仏G3ミエスク賞を制したほか、仏G1モルニー賞でも2着。なお、落札価格は今年の同セールで4番目に高い金額となった。

 もう一頭、上場番号227の牡馬は父Kameko、母Glories、母の父Galileoという血統。こちらは14万ユーロ(約2200万円)で落札している。

 父は19年のフューチュリティT、20年の英2000ギニーと英G1・2勝。伯父のBodemeisterは米G1アーカンソーダービーを制し、米G1ケンタッキーダービーと米G1プリークネスSで2着に入った実績を持つ。

 セリ後、矢作師は『Racing Post』など現地メディアの取材に応じ「Wootton Bassettには非常に興味があった。日本競馬に適した種牡馬だと思う。2頭はクールモアに競り負けたが、この馬を落札できたことには満足している」とコメントした。