「夏老け」の原因は紫外線だった。日やけを最小限に食い止めるコツ
空から降り注ぐ紫外線は、肌や髪にダメージを及ぼす元凶。肌と髪の専門家に聞いた万全の紫外線対策で、夏老けを防いで。今回は「日光を浴びる前・浴びた後」の紫外線対策。毛髪診断士の伊熊奈美さんと、皮膚科医の高瀬聡子先生に教えてもらいました。
高瀬聡子先生の「高」は、正しくは「はしごだか」
日光を浴びる前にできる対策5つ
顔にだけ日やけ止めを塗って、ほかをおろそかにしていませんか? 体や髪までしっかりと対策をしましょう。
●手と足の甲、ひざの裏、ひじの内側の塗り忘れに注意
露出している部分は日やけしやすいので要注意。「甲は日やけ止めの塗り忘れが多いゾーン。サンダルのときは足の甲にも忘れずに。ひざ裏、ひじの内側も塗り忘れやすく、汗がたまってとれやすいので、こまめに塗り直しを」(高瀬先生)
●UVカット加工した服の利用も効果的!
「生地の目がつまった濃い色の服の方が遮しゃ蔽へい率は高く、日やけしにくいです」(高瀬先生)。ただし、暑く感じることもあるので、服の下にUVカット効果のあるインナーを着用して防ぐのも手。
●日やけ止めは惜しまずたっぷりと
SPF値は紫外線B波(UVB)に対する防御効果を示す数値。「なにも塗らない場合と比べて、肌の炎症をどれくらい防止できるかを数値化したものです。数値の大きさに関わらず、たっぷりの分量をしっかりなじませて塗りましょう」(高瀬先生)
●スプレータイプの日やけ止めやUVカットできるオイルで対策を
髪が傷むだけでなく、白髪染めなどのカラーが早く抜ける原因にもなるので、外出時には髪にも紫外線対策を。「最近は髪用のスプレーなどUVカット剤も豊富。オイルはダメージケアも同時にできておすすめです」(伊熊さん)
●髪はまとめて紫外線に当たる面積を少なく
髪をまとめて紫外線に当たる表面積を小さくしておくことも有効。「おだんごなどのまとめ髪がおすすめ。さらに頭皮が蒸れないような風通しのいい帽子をプラスすると◎」(伊熊さん)
頭皮のUVカットと同時に、髪のダメージを補修し、まとまりやすくするヘアオイル。希少な和ハッカの清涼感で気持ちよく使えます。
・和ハッカのすっきりUVトリートメントオイル SPF25・PA+++ 81ml \2365(ナチュラルアイランド)
日光を浴びた後の必須ケア5つ
万全の対策をしていても、うっかり日やけをしてしまうことも。あわてずしっかりとケアをして。
●冷やす→水分補給→保湿の3ステップでケアを
赤くほてっていたら炎症を起こしているサイン。「軽いやけどと同じ状態なので、まず水タオルで冷やして。水などを飲んで内側からも水分補給を忘れずに。肌のほてりが治まったら抗炎症作用のある化粧水でたっぷり保湿を」(高瀬先生)
●ビタミンCのサプリメントでうっかりやけをリセット
うっかり日を浴びたら内側からもケアをプラス。「ビタミンCを含むサプリを飲むのがおすすめ。高い抗酸化作用で、日やけによるダメージを最小限に食い止めます」(高瀬先生)
●保湿ローションで頭皮の乾燥をケアする
紫外線を浴びて、顔と同じくらい頭皮も乾燥しています。「頭皮は乾燥しやすく、バリア機能が低下しやすい場所。頭皮用ローションかシンプルな化粧水をつけて保湿を」(伊熊さん)
頭皮の水分保持能の改善効果が認められた「ライスパワーNo.11」を配合した薬用頭皮ローション。頭皮のバリア機能を健やかな状態に導きます。
・アトピスマイル® 薬用頭皮ローション<医薬部外品>60ml \4290(勇心酒造)
●髪と地肌に汚れがたまりやすい夏は、週に1度のディープクレンズでケアを
皮脂腺が多い頭皮。とくに夏はベタつきがちです。また、髪や頭皮についた日やけ止めなどを落とす意味でも、きちんと洗って。「Wシャンプーや、週1回の頭皮クレンジングで頭皮の洗浄を。また、傷んだ髪のトリートメントも忘れずに」(伊熊さん)
保湿効果と吸着効果のある2種の泥を配合したヘッドスパ気分が味わえるシャンプー。濃密泡が頭皮汚れや皮脂を包み込み、すっきりと洗浄します。
・DROAS シルキークレンズシャンプー 400ml \1100(I-ne)