旅行や出張などで遠出をした際に、おみやげを楽しみにされている方も多いのでは? 今回は、ライターの高木沙織さんが大分県で見つけた人気の銘菓「ざびえる」をレポートしてくれました。

大分県の銘菓「ざびえる」を食べてみた!

今回ご紹介するのは、50年以上にわたって愛され続けている大分県の代表銘菓「ざびえる」です。

たまたま大分県別府市に出張が決まって、おみやげ情報を収集していたところ、発見したこちらの商品。調べてみるとネットのクチコミで、軒並み高評価を獲得しています。「ざびえる」といったら、真っ先にかの有名な宣教師フランシスコ・ザビエルを連想しますよね。

なんでも天文20年(1551年)、現在の大分県に属する豊後の国を訪れたフランシスコ・ザビエルの功績を讃えてつくられたのが、この和洋折衷の菓子・南蛮菓「ざびえる」なのだそう。

●モダンなパッケージに気分もアップ!

お目当ての「ざびえる」を求めて大分空港のみやげ店に足を踏み入れると、そこには広々とした「ざびえる」コーナーが設けられ、12個入や6個入、ほかにも豪奢なつめ合わせなどがズラリ…! 旅行客や出張帰りらしき人たちが、次から次へと箱を手に取っていきます。

そこで筆者も自分と友人、仕事関係の方用に「ざびえる」を大人買い。

南蛮渡来を彷彿とさせる世界地図柄の包装紙の中から出てきた箱は、なんと黒のビロード風! おみやげ用の箱としては、なかなか珍しいのではないでしょうか。ゴールドで記された“ざびえる”の文字や、赤色のレタリングも相まってレトロモダンな印象です。

食べる前だというのに、早くもテンションアップ。これぞ、おみやげの醍醐味! といった感じですよね。では早速、中身をチェックしていきましょう。

●金と銀で、2種類の味が楽しめる!

「ざびえる」は、バター風味豊かな洋風の皮に精選された純和風の白あん(銀)と、ラム酒に漬けたレーズンを刻みこんだ白あん(金)の2種類の味が楽しめる銘菓です。

まずは、銀の白あんから実食。手のひらにコロッと乗る小ぶりなサイズなのに対し、ずっしりとした重みが感じられてなんとも食べ応えがありそう。

封を切ると、濃厚で甘〜いバターの香り。バターの香りって、一瞬で幸せな気分にしてくれるから不思議ですよね。キレイな黄金色の皮に薄っすらとした焼き色。そして、表面には艶があり、たたずまいに品があります。

半分にカットしてみると、この通り。ずっしりした手ごたえに偽りなし。皮は約4mm(独自に計測)で、とにかくあんが多め。しっとりした白あんがギュギュッとつまっています。

肝心な味は、バターのパッと鼻に抜ける華やかな洋風の甘さと、白あんの上品で控えめな和風の甘さがベストバランス&ベストマッチ。どこか懐かしさを感じさせるノスタルジックな和洋折衷菓子に、脳内がホワ〜ッと夢心地に。

食べたあと、ずっと甘さが残るというよりは一瞬のまぼろし的なあとを引きすぎない甘さが魅力です。

次は、金。ラム酒に漬けられたレーズンが、ところどころに顔を覗かせています。あんの色も、銀の白あんよりやや濃いめ。

食べ比べてみると、ホワ〜ッとした甘さの白あんバージョンよりもグッと深みが感じられます。甘いのだけど、その中に確かにラム酒が存在していて、どっしり構えた安定感のある大人の甘さといった感じ。

それぞれにおいしい「ざびえる」。これは、一度に金と銀の両方を食べたくなっちゃいますよね。賞味期限は約30日だそうなので、帰宅後すぐにおみやげを渡せない場合も安心です。

どハマりした筆者は、追加で5個入をネットで購入。偶数の場合は、金と銀が半分ずつ。5個入の場合は、金×2個、銀×3個が入っていました。

18個入は、金と銀の数が異なります。

個別包装でサイズ感もちょうどよく、かつもう1個食べたいという余韻を残す上品な甘さ。すっかり「ざびえる」の虜になってしまいました! ぜひ見かけた際はチェックしてみてくださいね。