人気のランドリールームがある間取り。衣類の収納場所をすぐ近くにつくると、さらに家事がラクになります。半年前にハウスメーカーで注文住宅を建てた日刊住まいライターは、すぐ隣に家事室をつくり、家族の衣類を管理する個人ロッカーを設置。結果、乾いた洗濯物の片づけを、サクッと終わらせています。

新しい家では洗濯物の仕分けと収納をラクにしたい

筆者は夫と小学生(3年生と6年生)の4人家族です。半年前に延床面積39坪の2階建ての家を建てました。

それまで住んでいた家では、洗濯物の家族分の仕分けと収納に悩んでいました。新居では、この問題を解決しようと考えたのが、ランドリールームの隣に家事室をつくり、家族それぞれのロッカーを設けるプランです。

このアイデアを間取りに取り入れてみて、正解でした。わが家の洗濯動線や家事室、家族の衣類ロッカーについてレポートします。

 

ワゴンからワンアクションで各ロッカーに収納!

実際にでき上がった様子がこちら。家事室に家族の個人ロッカーを配置したことで、洗濯物の仕分けがラクになりました。

さらに、キャスターつきのランドリーバスケットワゴンを使うことで、一連の作業が以下のように、効率よくこなせています。

1.入浴の際に脱いだ服を、バスケットワゴンに入れる
2.バスケットワゴンから、洗濯物を洗濯機に入れる
3.洗濯機から洗濯物をバスケットワゴンに放り込む
4.バスケットワゴンから取り出してランドリールームに干す
5.ランドリールームで乾いた洗濯物を、バスケットワゴンに放り込む
6.キャスターを使って、そのまま家事室に移動
7.バスケットワゴンから、それぞれのロッカーにしまう

以前の家では、洗濯物を仕分けるために、4つのカゴを使用していました。しかし、これだと場所をとります。仕分け後の収納場所も、親子で別々だったので移動も手間でした。

新しい家では、収納先は家族全員分が同じ場所に。扉なしのロッカーなので、洗濯物を簡単に仕分け先へ収めることができます。洗濯物の仕分けや収納作業が、劇的に効率化されました。

バスケットワゴンから取り出し、立ったまま、太ももでたたんで、それぞれのロッカーに収納。ワンアクションでできるので、ストレスが激減!

 

家事室でアイロンをかけたり、繕ったりもできる!

シワが気になる服はかけられるように、ロッカーの横にクローゼットスペース(写真左手)も確保しています。

ロッカーに置いてある収納ケースには、おもに毎日着るTシャツやインナー、靴下、下着を収納。上部にパジャマ置き場をつくりました。ですからお風呂に入る際には、必要なものをロッカーから取り出すだけですむようになっています。

縦長の窓もつけ明るい家事室には、乾いた服をたたんだり、手軽にアイロンをかけたり、ミシンで繕ったりできるよう、家事室のロッカーの向かいに机を配置しました。

そして、机のすぐ後ろの収納スペース(クローゼットスペースの下の部分)には、ミシンや裁縫道具、アイロンなどを置き、使いたいときにすぐに取り出せるようにしました。

また、机の正面にはマグネットボードを設置。子どもたちの学校のプリントや作品、カレンダー、写真などを飾っています。

筆者にとって家事室は、書斎としての機能も果たしてくれる、お気に入りのスペースになっています。

すべての洗濯動線を超コンパクトに!

洗濯動線は、極力コンパクトになるようこだわりました。

具体的には、脱衣所で脱いだ洗濯物を、ランドリーバスケットワゴンに入れ、洗濯して干し(屋内・屋外)、たたんで収納するまでの洗濯動線を意識。1階フロアで完結できるような間取りにしました。

 

写真の手前がランドリールーム、奥が家事室です。

梅雨や花粉の時期には、室内干しのためにランドリールームで、エアコンやサーキュレーター、除湿機を使用しています。

ちなみに乾いた服を収納するロッカーを、ランドリールームに置かなかったのは、お風呂やランドリールームの湿気が移ることを心配したからです。

 

晴れた日には、ランドリールームから出てすぐの、軒下のアイアンバーに洗濯物をかけることができます。90cmの軒があるため、大雨や台風でない限りは洗濯物を守ってくれます。

じつは、最初の打ち合わせでは「屋外干しはいらない」と考えていました。ですからプランに、外干しスペースを取り入れませんでした。

しかし、建築中の仮の住まい先で、外干しのよさを再確認して、アイアンバーを外にも取りつけることにしたのです。

 

ロッカー前での着替え、ロールスクリーンが必要だった

洗濯動線をコンパクトにし、家事室に個人ロッカーの導入したことによって、とても快適です。ただ、気になる点も出てきました。

それはプライバシーの問題です。娘が大きくなったときの着替えに備えて、ロッカー前にカーテンが設置できるように、天井には下地を入れています。

しかし、窓の対策が不十分でした。現在、家族は朝、このロッカーの前で着替えているのですが、すりガラスでも外の目線が気になるのです。

そこで、手づくりカーテンで目隠ししています。この外から見える問題がわかっていたら、最初からロールスクリーンを設置したのにと、後悔しています。

 

寝具類は使う場所の近く、寝室でワイヤー干し

洗濯に関しては1階でほぼ完了していますが、寝具のシーツ類は使う場所の近くに室内干しの場所をつくっています。

それは2階の寝室です。森田アルミ工業の「pid4M」という、使いたいときだけ、ワイヤーを伸ばして干せる、室内物干しを使って干しています。

ワイヤーは使うときだけ伸ばせるので、2階で使うシーツ類は同じ2階で干して、そのままベッドに装着できるのでとてもラクです。