疲れを感じたり、胃腸の不調が続いたり…。暑さに体力を奪われて、バテやすい季節。毎日のルーティンに疲れにくい習慣を取り入れて、夏バテに負けない体をつくりましょう。今回は「昼」のルーティン編。医学博士の福田千晶先生に教えてもらいました。

夏バテに負けない「昼の習慣」

暑さがピークを迎える昼。体にこもった熱を逃し、体を冷やしすぎないようにするのがバテないコツ。

●【出勤】9:00 直射日光を浴びすぎない露出控えめな服を選ぶ

「直射日光を浴びると疲れるので、日差しを遮る風通しのいい服がおすすめ。血の巡りを悪くする、締めつけの強いものは注意」。目からの紫外線や足元の熱対策も忘れずに。

●夏の服装チェック

・帽子やサングラスで目からの紫外線をカット
・風通しよく、ゆったりしたもので涼しく
・ベルトや下着で体を締めつけすぎない
・厚底の靴で地面からの熱をシャットアウト

●【昼食】12:00 1品は温かい食べ物を食べる

冷たいものですませがちですが、エアコンの効いた室内で過ごす人にとっては内臓を冷やす原因に。「冷たい麺を食べたら温かいお茶を飲むなど、体を冷やしすぎないように」

●【昼寝】12:30 仮眠をとってリフレッシュ

暑さで疲れると、昼間に眠気を感じることも。「そんなときはイスに座ったまま5〜10分の仮眠を。長く眠ると睡眠リズムが乱れる原因になるので、30分以内に抑えましょう」

●【仕事】14:00 室温は28℃を目安に

熱中症や冷やしすぎを考えて、室温は28℃前後に。「ただし、エアコンの設定温度と室温はイコールではありません。室温計の温度を確認しつつ、エアコンは25〜28℃で設定を」

●エアコンの冷えチェック

首の後ろに手を当てて温かいと感じたら冷えのサイン!

自分の手をおなかや首の後ろに当ててみて、手の温かさが気持ちいいと感じたら冷えている可能性が。下記の方法で防寒を。

<対策1>1枚プラスして着る

カーディガンを羽織る、ひざかけをするなど1枚多く着て冷気からガードを。内臓が冷えやすい人は、夏でも腹巻きの着用がおすすめ。

<対策2>1時間に1度は外に出る

長時間デスクワークを続けると、血流が悪くなり、冷えの原因に。1時間に1回は外に出るか、体を動かして冷えた体のリセットを。

●【仕事】15:30 水分は少しずつ小まめに飲む

室内にいるからと、水分をとらないのは危険。「涼しい室内にいて汗をかいた自覚がなくても、小まめに水分補給を。ただし、冷たい水をゴクゴク飲むのは内臓を冷やすので注意」

●水を見て「飲みたい」と思ったら、脱水症状の可能性あり!

水を見て「飲みたい」と思ったら体が水分を欲しているサイン。ただし、水分は一気に吸収できないので、少しずつゆっくり飲んで。