帰省や旅行の「荷物を最小限」にするコツ。旅を快適にするグッズ、なくてもいいもの
夏休みやお盆休みで旅行や帰省をする人も多いはず。旅と言えば荷物、なるべく最小限にして快適に移動したいもの。今回、ESSEonlineで人気だった旅の荷物に関する記事から3人のアイデアをご紹介します。
旅の荷物を最小限にするコツ
ミニマリストで整理収納アドバイザーのおふみさんが、シンプルに心地よく暮らすコツをご提案。今回は、旅の荷物を最小限にするコツについて伺いました。
●1:旅先で「案外なくても大丈夫なもの」
私の荷物が少ないいちばんの理由は、服を絞っているからです。長旅でも日数分の服は必要ありません。
まず、1泊2日なら同じ服を着て、下着とインナーだけを変えます。夏場ならTシャツの替えを追加します。
2泊3日以上の場合は、もう1セット服を持参し、汗が気になったら洗濯します。そのために洗濯ヒモと洗濯バサミ、そして詰め替え容器に小分けにしたマジックソープを持参しています。マジックソープは普段から愛用している液体石鹸で、洗濯だけでなく洗顔・シャンプー・ボディソープとしても使えるので便利です。
洗面台にお湯をためてマジックソープで手洗いし、バスタオルで挟んで体重をかけて脱水します。そしてベランダや浴室など換気できる場所に干しておけば1日もあれば乾きます。私はこの方法が気楽なのでそうしていますが、ホテルに洗濯乾燥機が備えつけの場合はそれらの設備を利用するのも手だと思います。
これだけで、冬でも服がバッグを圧迫することはありません。長い旅でも怖いものなしです。
●2:少ない荷物で快適に旅する工夫
旅先は気温が読めないもの。体調を崩したり、旅先で買いたすことになってはもったいないので、温度調節できるアイテムは持参します。
手のひらサイズのポーチに収納できるシャカシャカ素材のジップブルゾンや、同じくコンパクトにまとまるユニクロの「ウルトラライトダウン」をキャリーケースに入れて行きます。使わなければそれはそれでOK。場所をほとんど取らない上、無駄な買い物を減らせるのでこれは保険です。
また、案外なくても大丈夫なのがガイドブック。ハワイ旅行でも持って行きませんでした。代わりに楽天マガジンでその国のガイドブックをDLしていきましたが、問題なく旅を楽しめました。
ほかにも、オールインワンの美容液があると便利。化粧水、美容液、乳液をひとつにまとめられます。
無印良品に「敏感肌用オールインワン美容液ジェル(携帯用)」というものがあり、コンパクトなので重宝しています。
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旅行をラクにするパッキングのコツ
国内外の旅行やお出かけ記事を多く手がけている佐藤望美さん。パッキングのコツは、分類しすぎず、隠しすぎないこと。
「服、下着類、小物というふうに小分けにはしません。種類ごとにいくつも収納ケースを用意して分散させると、いちいちとり出す手間がかかるからです」
●コツ1:1日目、2日目など「使うタイミング」でケースを分ける
佐藤さんのパッキングは、とてもシンプル。ホテルにチェックインしてその日のうちに使うものをすべてまとめて同じケースに入れるというやり方です。
「着替えの下着、化粧品、歯ブラシ、メガネ、充電器などをひとつにまとめておきます。集約しておけば、チェックイン前後にバタバタしていてもこのケースだけあければOK。2日目以降も同じです。着る予定の服や靴下などをセット化してまとめておきます」
ものの種類や使う人でわけずに、使う日ごとに分類。これなら、客室で荷物をすべて出して整理しなくてもすむし、その都度必要なものを探す手間も省けます。
必要なものが一目で見渡せて、ワンアクションで出せる。パッキングは収納と同じだと佐藤さんは考えているそうです。
「観光旅行の場合は、チェックインして荷物だけ置いたら外に出っぱなしということもあると思います。客室に戻ってゆっくり荷物を整理する時間がなくても、とりあえずすぐ必要なものに最小の手間でアクセスできて便利です」
●コツ2:使用ずみ衣類は「洗濯」「洗わない」に分けてケースへ
使い終わった衣類をしまうときは、ざっくり分類してパッキングしていきます。
「使い終わった衣類と、ストールなどの小物や使わなかった予備の服・下着でわけておきます。荷づくりの段階であらかじめわけておけば、帰宅後はなにも考えず汚れものをドサッと洗濯かごに入れられてラクです」
ケースの代わりに、洗濯ネットを持参して使用ずみ衣類を入れていくのもおすすめだそう。
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50代から、「ひとり旅」を楽しむ極意
50歳からひとり旅を始め、更年期の鬱々な時期を乗りきっているという、料理家・山脇りこさん。3月に上梓した『50歳からのごきげんひとり旅』(大和書房刊)は、「ごきげん」を手に入れるために一歩踏み出したい人に向けた、とっておきの旅テクが満載です。
●持ち物、洋服…なにに気をつければいいの?
――著書『50歳からのごきげんひとり旅』でも、準備の仕方やおすすめプランなど、参考になることが多々書かれていますが、山脇さんがこれまでひとり旅をした際に、「やらない方がいい」と感じたものはありますか?
山脇りこさん(以下、山脇):個人差はあると思いますが、夜遅くまではしごするとか、ちょっと危なげなところへ行くとか、大人だから大丈夫とは言っても、やっぱり年齢を重ねているからこそ危ないことも出てくると思うので、怖いなと思ったら行かない。安全がいちばん大事かなと思います。
それから旅行中に病気になったり、家に帰ったときに疲れ果てててるというのもよくないと思うので、あんまりがんばらずに早めに休むようにしています。旅先では海外はついついちょっとつめ込みがちになるので、気をつけてつめ込みすぎないようにしています。
――持ち物や洋服で気をつけていることはありますか?
山脇:ここにたどり着くまでにはいろいろあったんですけれど、今は自分がそのときいちばん好きな服で行くようにしています。ひとり旅って、絶対だれにも会わないシチュエーションだと思って、今回着たら捨てようと思っている服を着たりしていたら、知人に会っちゃったんですよね…。まさに、ユーミンの「DESTINY」の歌詞そのもので、「今日に限って安い服を着てた」なんて頭でこだましました(笑)。以来、自分の好きな、気持ちが上がる格好で行くようになりました。
また、持ち物で言うと、荷物を少なくするのが私にとってはすごく重要だと思っていて。国内だったらいざとなったら買えるものも多いし、好きな服なら毎日ほぼ同じでもいいと思って、極力減らしています。あとはすべてのポーチとバッグを軽いものに替えました。重たい革のポーチは全部超軽量に。
●旅行先であえて「走る」理由
――山脇さんは旅先でもスニーカーを持って行って走るとお伺いしたのですが、その理由を教えてもらえますでしょうか?
山脇:性格がせっかちなのもあるのか、走ると早送りで街が見られるなあと思っています。あとでここに来ようかなとか、事前に予習しているような感覚で走っています。まず走って、戻ってきてシャワーを浴びてから、じゃあさっきのところへ行ってみようかな、とか。
友達と旅すると、一緒に夜遅くまで飲んだり喋ったりが楽しいと思うんですけれど、ひとりだと夜は早めに休んで、朝早くに走るのを楽しみにしています。朝はそこに住んでいる人のものだと思うので暮らしている気分になりますし、街の知らなかった顔がいっぱいあって楽しいです。