人生100年時代、ひとり暮らしでも楽しく豊かに暮らしたいもの。YouTube『Earth おばあちゃんねる』でも話題の多良美智子さんに、現在楽しんでいる趣味について聞きました。

88歳、趣味はお金をかけずに。ひとり時間を充実

若い頃から手仕事が好きだったという多良さん。結婚後もお友達からモラ刺しゅう(中米の民族刺しゅう)や編み物を習うなどしてきました。
「夫が退職したとき、『自分はゴルフも麻雀も存分にやってきた。これからはあなたも好きなことをしなさい。どこへでも送り迎えしてあげるから』と言ってくれたんです」

【写真】着物をリメイクしてつくった服

約束どおり、多良さんが習い事を始めるとご主人は送迎を担当。
「おかげで今も、少しも寂しいことなどありません。麻雀や絵手紙、着物のリメイク、どれも高齢者向けのサークルなので、お金もほとんどかからないんですよ」

 

●読んだ本は必ず記録。ノートもすでに3冊目

YouTubeを始めたことで、昔ご縁のあった方や知り合いからお手紙などが届くように。
「この年になって思わぬ道が開けました。皆さんから元気をいただいています」

 

●インテリアが大好き。部屋を日々アップデート

かつては出窓に憧れていたという多良さん、窓と同じ高さの木製のベンチを見つけて即購入。
「妹がつくった織物を敷き、昔つくったお人形や近隣で摘んできた草花を生けて楽しんでいます」

●得意の手仕事で服やバッグを創作

60歳まで習っていたモラ刺しゅうは、今も部屋には大作が飾られています。

最近楽しんでいるのは着物をリメイクして洋服をつくること。
「ミシンはもう目が追いつかないから、ほとんどが手縫いです」

 

●骨董の染付に赤絵…お気に入りの器を楽しむ

食器棚にはとっておきの有田焼骨董の器が並びます。
「夫の実家からもらった食器や、ときめいて自分で買ったお皿までいろいろ。ひとりの食卓でも、なにに盛りつけようかな、と食器を選ぶひとときが楽しいんです」

 

『これからの暮らし by ESSE vol.05』では今回紹介した以外に、50代〜60代の暮らし上手さんが「やめてラクになったこと」、老けない美容とファッション、どっちがおトク?、夏野菜おかずレシピなど、暮らしに役立つ情報が満載。