浦和レッズのサポーター(写真:西村尚己/アフロスポーツ)(記事中の試合の写真ではありません)

写真拡大

YouTuberのステハゲさんが2023年8月3日、2日に行われたサッカー天皇杯4回戦の名古屋グランパス―浦和レッズ戦後に、一部浦和サポーターが暴徒化した問題について、サポーターの処分を発表したクラブの対応に「甘いんですよ」と指摘した。「9割9分のマナーを守って真面目に見てる人たちのことを考えてやれよ」などと持論を展開している。

浦和は3日、違反行為をしたサポーターに対する処分を公式サイトで発表。計77人に対し、一定数の試合の入場禁止や厳重注意といった処分をするとしていた。

「血の気の荒いマナーの悪い奴が多い」

名古屋戦では、3―0で負けた浦和の一部サポーターが試合後、立ち入り禁止エリアに侵入した。SNSでは会場内に怒号が飛び交う中、サポーターが横断幕をはがすなどする動画が拡散している。

こうした事態を受け、浦和は3日、公式サイトで「自クラブのファン・サポーターに対し秩序ある適切な態度を保持するよう努める義務を負う立場でありながら、この様な事態を招くこととなり誠に申し訳ございません」と謝罪し、サポーターの処分を発表した。

立ち入り禁止エリアへの侵入を主導したサポーター31人は9試合の入場禁止、侵入したサポーターを統括するリーダー1人は16試合の入場禁止、侵入したサポーター45人は厳重注意という処分になった。

ステハゲさんは3日、自身のYouTubeチャンネルでこの問題に言及。「浦和レッズのサポーターってすごい荒いんですね。もちろん善良な常識のある人たちが大半だけど、血の気の荒いマナーの悪い奴が多いんですよ」と話した。

違反するサポーターは「全体から見たら少数派」だと強調するステハゲさんは、Jリーグから浦和を追放することを求めたり、勝ち点をはく奪することを求めたりするインターネット上の声に対して否定的な見解を示す。

クラブのサポーターが問題を起こした場合、そのクラブが責任を負うことについて、ステハゲさんは、自身は浦和サポーターではないとしつつも、以下のように述べる。

「自分の嫌いなチームがありますとか自分が応援してるチームのライバルチームがありました、そこのチームの評判を落としたい、順位を下げたい、勝ち点をはく奪させたい、罰金を払わせたいってなったら、自分はサポーターでも何でもないけど、そこのチームの観客席に行って暴れたら、じゃあそれが通っちゃうんですかって話じゃん」

「マナーを守って真面目に見てる人たちのことを考えてやれ」

ステハゲさんは「暴れるような奴らはサポーターでもファンでも何でもないんですよ」と主張し、「本当に自分の好きなチームを応援してるやつは自分の好きなチームに迷惑かけるようなことしないから」とコメントした。

また、処分として無観客試合を求める声に対してもステハゲさんは否定的で、「マナーを守って真面目に見てる人たちが大半であって、そういう人たちがスタジアムに来られなくなる、試合を見に来られなくなるような処分を下すのは俺はちょっと違うと思うんだよね」と見解を示した。

ステハゲさんは、違反行為をしたサポーターを全員特定して刑事事件として動いた方がいいと提言。浦和の対応は「甘いんですよ」と指摘し、以下のように述べた。

「50人100人のクズが一生無期限で永久にスタジアムに来られなくなったところで、お前ら(編注:浦和)に対して損害はないよ。何ならむしろ、50人100人を消してマナーが良くなって治安が良くなるんだったら、そっちの方がメリット大きいぜ」

ステハゲさんは「50人100人の少数の厄介な変な気持ち悪い奴らを優先するよりも、それ以外の9割9分のマナーを守って真面目に見てる人たちのことを考えてやれよ」と主張した。また、概要欄でも「甘すぎる」と浦和の対応を批判している。