自己肯定感の低さで悩んでいる人にぜひ試してほしい、自己肯定感チェックリスト。脳内科医の加藤俊徳さんに自己肯定感の低さの原因を教えてもらいました。

2つのステップで育む 最強の自己肯定感のつくり方

自己肯定感と脳には大きな関係があった! 脳の働きを改善し、自己肯定感を育む方法を専門家に聞きました。

●脳のゆがみ改善が肯定力アップのカギ

自己肯定感と聞くと、「自分に自信がないから」と精神的なものの影響が大きいと考えていませんか。しかし、じつは脳が大きく関係していると、脳内科医の加藤俊徳さんは言います。

「本来人間の脳は、自己肯定感を強化するように働いてくれるもの。にもかかわらず、自己肯定感が下がってしまうのは、脳の働きを抑え込む『認知のゆがみ』があるからです」

「認知のゆがみ」とは、脳の使い方のクセのようなもの。これを正すことでフリーズしていた脳の働きが活性化し、自己肯定感がアップ。また、マイナス思考にかたよりがちだった脳の回路も正しく働くようになります。

「『認知のゆがみ』を正すには、自分と向き合い、自分の性格や価値観などをしっかり認識することが大切です。また、自分で決めた行動や習慣を1つずつクリアしていくことも効果的。この2つを行って、自分を否定してしまう負のスパイラルから抜け出すと、自己肯定感を育むことができますよ」

●いい自己肯定感と悪い自己肯定感がある

高すぎる自己肯定感も問題なんです

自己肯定感が高すぎると自信過剰になり、周囲に自分の考えを押しつけてしまう恐れが。ある程度の自己否定感は、自分の行動を省みるためにも必要です。それぞれに長所と短所があることを知り、バランスよく育みましょう。

自己肯定感判定テスト

自分の自己肯定感レベルをチェック! よく当てはまる=5点、どちらかといえば当てはまる=4点、どちらともいえない=3点、どちらかといえば当てはまらない=2点、まったく当てはまらない=1点で採点を。

□私には「やりたいこと」や「夢」がある
□人にどう見られているか、おおよそ理解している
□コミュニケーション能力に自信がある
□言ってはいけないことは言わない
□手先が器用な方だ
□体を動かすことが好きだ
□他人の目はあまり気にならない
□不慣れな場所、初めての場面でもいつもどおり行動できる
□言われたことを聞きもらしたり、うっかり忘れることがない
□人の話を最後まで集中して聞ける
□その場に合った適切な態度や行動がとれる
□新しい知識を取り入れることに興味がある
□予定を決めたり、見とおしを立てたりするのが得意だ
□いやなことはすぐ忘れることができる
□他人の成果を素直に祝福できる
□人と一緒に仕事をしたり、行動したりするのが好きだ

65点以上:自己肯定人間、50〜64点:準自己肯定人間

自己肯定感が高め。次回ご紹介する2Stepをやってみて。

35〜49点:自己否定傾向人間、34点以下:自己否定人間

自己肯定感が低め。次回ご紹介する2Stepをやってみて。

出典:『脳の名医が教える すごい自己肯定感』(クロスメディア・パブリッシング刊)