電気代やガス代をはじめ、物価上昇が続く昨今。夏に欠かせないエアコンなど、50代からの暮らしにまつわる「これってどっちがおトクなの?」という素朴な疑問に、プロが答えてくれました!

夏の水道光熱費…おトクになるのはどっち?

エアコンやシャワー、乾燥機などの水道光熱費がおトクになる使い方を専門家に教えていただきました。

●エアコンの温度を「コロコロ調整VS自動設定」

⇒設定温度高めの自動設定がおトク

こまめに温度設定を変えると電気代が多くかかるため、高めの温度設定で自動運転がおトクです。温度設定を27℃から28℃に上げると、年間約940円の節約に。暑いときは、温度を下げるより風量を上げると涼しく感じます。最近では、自分に風を当てたい人とそうでない人など、区別して設定できるエアコンも(東京電力・中村さん)

 

●電気代が安くすむのは「エアコンだけVS扇風機と併用」

⇒扇風機を併用するのがおトク

エアコンの設定温度を高めに設定し、扇風機やサーキュレーターを併用すると冷気が部屋の中に行き渡り、快適に。冷気は下にたまるので、エアコンと反対側の冷気が落ちるあたりに設置し、エアコンに向けて風を送り込むと効果的。エアコンの設定温度を1℃下げるより、扇風機やサーキュレーターの電気代の方が安くすみます(東京電力・中村さん)

●入浴は「お湯をためるVSシャワーだけ」

⇒大人2人ならシャワーがおトク

200Lの浴槽に40℃の湯を180Lためた場合、シャワー浴18分に相当。大人2人で湯をため、シャワーを1人5分ずつ使うと想定すると、ガス代と水道代の合計は約226円。大人2人がシャワーだけ1人12分ずつ使った場合は約160円です。ただし、シャワーだけだとつい流しっぱなしにしたり湯温を高く設定しがちなので、使い方には注意(東京ガス)

 

●乾燥機能のトータルコストは「浴室乾燥機VSドラム式乾燥機能VSガス式乾燥機」

⇒工事不要で効率よく乾燥できるドラム式乾燥機能がおトク

浴室乾燥機とドラム式洗濯機の乾燥機能を比べると、乾燥させる容積が小さい分ドラム式が省エネ。ガス式乾燥機は、都市ガスかプロパンガスかによってコストが変動。都市ガスの場合のランニングコストはドラム式乾燥機能と同等か少し安いくらいですが、ガスは燃焼ガスを外に逃がすためのダクト工事が必要。トータルコストはドラム式乾燥機能がおトクです(東京電力・中村さん)

 

「水道光熱費」の試算は、東京電力エナジーパートナー でんきの省エネ術、東京ガス都市生活研究所『ウルトラ省エネブック』(2023年1月)より引用

 

『これからの暮らし by ESSE vol.05』では今回紹介した以外に、50代〜60代の暮らし上手さんが「やめてラクになったこと」、老けない美容とファッション、どっちがおトク?、夏野菜おかずレシピなど、暮らしに役立つ情報が満載。