(写真・時事通信)

 7月10日、ファミリーレストランの「サイゼリヤ」が「お知らせ」として、ホームページ上でメニューの改定を発表。そのなかに「粉チーズ(グランモラビア)の無料提供を終了させて頂きます」とあったことから、ファンの間で驚きの声が上がっている。

 さっそく、ネットニュースのコメント欄では

《サイゼのグランモビア粉チーズはミルキーでどの粉チーズとも違って本当に美味しく、大好きでしたので残念です》

《サイゼのグランモラビアは、大衆ファミレスの粉チーズとは思えないほど質が良い》

《粉チーズたくさんかける派なので残念です》

と、惜しむ声が集まった。

 一方で

《普通の粉チーズじゃなくて、グランモラビアですからね。今まで無料で提供してたのが異常で奇跡で企業努力です》

《私の夫もイタリアンレストランを経営しますが、今1番原価がかかるのが卓上の粉チーズだと言ってます》

《無理せずに価格転嫁して利益も出してくださいね》

と、理解を示す書き込みもかなり多く見られた。

 今後も、原材料価格高騰などで飲食店の「無料サービス」見直しの動きは広がるのだろうか。気になるところである。そこで、無料サービスが人気のチェーン店に聞いた。

 まずは、セルフうどん大手の「丸亀製麺」。「お好みの味にカスタマイズ。自由なアレンジで、自分だけの味を見つけてください」として「天かす」「青ねぎ」「おろししょうが」など、5品を無料トッピングにしている。

「いまのところ、無料トッピングを変更する予定はございません。引き続き、うどんと一緒にお楽しみください」(広報担当者)

と続行表明。ライバルの「はなまるうどん」も、担当者が「『天かす』などのフリートッピングにおいては、近々で何か変わるというようなことはございません」と、安心のコメントをしてくれた。

 おもに九州が地盤の「生そば ウエスト」。最近では「生そば あずま」の看板で関東にも店舗網を広げているが、ここはなんと、そば粉から自家製麺した生そばが、3玉まで同一価格ということで人気になっている。こちらも、「サービスは、これからもずっと続けてまいりますのでお気軽にお楽しみください」と、広報担当は断言してくれた。

 炊きたてのご飯が何杯でもお代わり自由の「やよい軒」も、続行だという。

 各社、企業努力で苦境を乗り越えている。あらためて「無料」のありがたさが身にしみる。