キリギリス科の昆虫であるモルモンクリケットが、米・ネバダ州で大量発生しており、町中に大混乱を引き起こしています。

↑モルモンクリケットの侵略(画像提供/AP通信)

 

モルモンクリケットは米国西部の乾燥地帯に生息しており、穀物の害虫です。5月下旬から6月上旬にかけて、その卵が何万個もかえりました。数週間にわたってネバダ州の北部に押し寄せており、特に人口約2万人の小さな町・エルコは大混乱に陥っている模様。モルモンクリケットは赤いため、州間幹線道路はまるで血で覆われたように見えるそうです。

 

ある住民はAP通信に対して「聖書にある災いのようだ」と冗談交じりに話しています。これは十の災いのうちの一つであるイナゴの災い(蝗害)を指しており、不吉な予感を覚える人も少なくないのかもしれません。万が一これで食料危機が悪化でもしたら、笑えないでしょう。

 

【出典】
AP. Blood-red crickets invade Nevada town, residents fight back with brooms, leaf blowers, snow plows. June 20 2023