Googleの中価格帯スマートフォンPixel 7aは、高価なフラッグシップ機のPixel 7やPixel 7 Proと同じTensor G2チップを搭載していると公称されています。

Image:Google

 

が、チップの名前は同じながらも、上位モデルとは少し違っていることが明らかとなりました。

 

今年5月に登場したPixel 7aは、前モデルのPixel 6aよりも性能が優れており、バッテリー持ちも改善されています。それらが新チップTensor G2によることは間違いなさそうですが、有名リーカーが上位モデルよりも少し劣っている可能性を指摘しています。

 

Kamila Wojciechowska氏によれば、Pixel 7aに搭載されたTensor G2チップは「IPOP」というバリエーションだそうです。

 

より具体的には、上位モデル用とはパッケージング(半導体を1つにまとめて外部から保護し、端子間を接続するプロセス)技術が違うとのこと。Pixel 7とPixel 7 ProのTensor G2に使われている「FOLOP-PoP」技術よりも、「IPOP」は製造コストが低く抑えられているようです。

 

実際にTensorチップを製造しているサムスンの資料によると、IPOPチップはFOLOPよりも分厚く、大きく、熱くなりやすいとのことです。

 

ふだん使いにはほとんど問題とならないはずですが、「チップが熱くなりやすい」ことは望ましいとは言えません。特にTensorチップを搭載したPixelスマートフォンは熱くなりがちで、Googleもわざわざ公式サポートページを用意しているほどです。

 

Pixel 7aの完成度は非常に高く、先にPixel 7やPixel 7 Proを買った人は複雑な思いをしたかもしれませんが、上位モデルは「熱くなりにくい」可能性が高く、お値段に見合った価値はありそうです。

 

またTensor G2は、タブレットのPixel Tabletや折りたたみスマホPixel Foldにも搭載されています。これらデバイスが、どのバージョンのチップを使っているか不明ですが、使用したユーザーからのレビューを待ちたいところです。

 

Source:9to5Google