アルベルト・ザッケローニ氏が自宅での事故を回想【写真:Getty Images】

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今年2月に自宅で転倒後、頭部を強打した事故を回想

 元日本代表監督のアルベルト・ザッケローニ氏が母国メディアのインタビューに応じ、今年2月に自宅で転倒後、頭部を強打した事故を振り返った。

 階段を下りた際、バランスを崩し頭部を強打した当時の様子を生々しく明かし、回復に努めてくれた医療現場スタッフへ感謝の言葉を述べた。

 2010年秋から14年のブラジル・ワールドカップ(W杯)まで日本代表の指揮を執ったザッケローニ氏は、今年2月10日に自宅の階段で転倒して頭部を強打。一時は集中治療室へ入院し治療を続ける状態にもあったが、3月には自宅近郊のリハビリテーション病院の一般病棟へ。先月に退院し自宅へと戻ることができた。

 そんなザッケローニ氏がこのほど、母国メディア「コリエレ・デラ・セーラ」にて、自宅での転倒事故以来、初めてとなるインタビューに応じ、愛犬を抱きながら自宅の階段を下りた際、バランスを崩し頭部を強打する惨事になった当時の様子や現況を語った。

 ザッケローニ氏によると、転倒後、自らを真っ先に発見したのは妻のフルビアさんだったといい、「私はおそらく階段を下りてきて足を滑らせたのでしょう。8〜10段の階段を転げ落ちた。私の悲鳴が聞こえたので、彼女は駆け上がってきました。頭を打っていたので、彼女の恐怖は想像に難くないでしょう」と振り返った。

 転倒したザッケローニ氏を発見した妻からは「血の海の中にいて、頭が開き、片目が飛び出していた」と知らされたといい、壮絶な転倒事故だったことを告白。入院後、集中治療室での治療を経て一命を取り留めたなか「頭への衝撃は凄まじかった。大きな救いは、脳へのダメージがなかったことだ」と、奇跡的な回復だったと指摘している。

 現在は「短期記憶障害もある」といい回復に努めているザッケローニ氏。「死んでいたかもしれない」という事故から無事に救われ「私の面倒を見てくれた2つの施設のすべてのスタッフに感謝しなければなりません。彼らは本当に素晴らしい人たちでした。私たちはしばしば、彼らの仕事を当然だと考えてしまいますが、もし私があなたと話しながら歩いていたら、医師たちの功績を称えなければならないでしょう」と感謝の言葉を並べていた。(FOOTBALL ZONE編集部)