スマートで好印象だった「紳士的な男性」…判明した“気持ち悪すぎる正体”にゲンナリ

男女の縁を結ぶマッチングアプリ。今やこのツールを使って恋活/婚活に励み、結婚へ漕ぎつける人たちも非常に多くなっているでしょう。
マッチングアプリ“出会い系”と称され、偏見を持たれていたのはもう昔の話。コロナウイルスの影響もあり、働く社会人たちの利用が一般化しているのです。
◆好印象のKさん、初デートは難なく終了
理沙子さん(仮名・33歳)も周囲にアプリ婚を果たす知人が急増し、自身も波に乗るべく早速登録。様々な男性と出会った中で、どうしても忘れられない方が1人いるのだそう。
マッチングしたKさん(仮名・34歳)は最初の印象が良く、彼女も恋愛関係になることを望んだものの……。どうしても心に引っかかる出来事が起きたのです。
Kさんは「動画編集などで収入を得るフリーランス」。ルックスはそこそこ良く、柔らかい雰囲気が理沙子さんにとって好印象だったそう。初デートのお店選びも良く会話も盛り上がり、楽しいひと時を過ごしました。
◆誠実な発言に心をときめかす
アプリ登録後は複数の男性と会っていましたが、彼女にとってKさんが一番のヒット。控えめで落ち着いている部分に心を惹かれたと言います。
残念ながらマッチングアプリには体の関係だけを希望する人や、最初から遊び目的である人が多く隠れているもの。
Kさんからはガツガツさが一切感じられず、彼自身も「先に体の関係を持つのは個人的になしだと思っている。ゆっくりと恋愛を進めたい」と言っていました。
この発言により誠実さを覚えた理沙子さんはさらに心がときめきます。二度目のデートの予定もすぐに立て、彼との連絡が毎日の楽しみになっていたのです。
◆積み重なっていった妙な違和感
しかし、数回Kさんとデートを繰り返した頃、理沙子さんの中では拭い去れない疑念が芽生えていました。共に過ごす時間は非常に楽しかったのですが、ところどころ彼の発言は矛盾が生じるのです。
フリーランスなはずなのに「出社」という発言が出たこと、彼女いない歴の年数が途中で変わっていることなど、とにかく挙げたらキリがありません。
最初は「会社に常駐しているタイプのフリーランスかな?」と思って質問をしたところ、彼は明らかにバツが悪そうに濁します。
このあたりから理沙子さんは妙な違和感を覚え、Kさんが発した言葉たちを思い返すことに。
◆発言のズレに違和感、ツッコむと機嫌が悪くなり……
すると様々な部分で疑問が湧き上がります。子どもの頃好きだったテレビ番組は明らかに上の年代が観ているもので、出身地の話がとても曖昧。
喋りに地方特有の方言は混ざりませんが、なぜか実家の話になると逃げるような姿勢を見せます。思い返せば濁している部分があまりに多すぎたのです。
「歳の離れた兄弟がいるとは言っていたんですけど、『それにしても観ていたテレビ番組が違い過ぎない?』って感じで。ツッコんだら“地方だから放映が遅れている”と言われたんですけど、納得がいきませんでした。
出身地もこの辺り、とは言うんですけどなんか怪しいんですよね。色々と過去の発言とズレが生じてて、段々と彼に対して『アレ?』と感じることが増えちゃったんです」
◆本人も覚えていない嘘の数々
「ただアプリは本人確認書類の提出もあるし、年齢詐称は少し考え難いと思ったのですが……。調べると、どうやらちょっとザルなアプリもあるらしいんですよね。ってことは、もうどうとでもなりそうだと」
会うたびに疑問が増えていくせいで、信じようにも信じられません。その後もデートを重ねましたが意識は嘘ばかりに集中してしまい、Kさんとの時間を心のから楽しめなくなっていました。