製造業・商社が人気、前回人気のGAFAMはランクダウン目立つ!第11回「お子さん/お孫さんに勤めてほしい企業」調査結果

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リスクモンスター株式会社(以下 リスモン)が、第11回「お子さん/お孫さんに勤めてほしい企業」調査結果を発表しました。

 

第11回「お子さん/お孫さんに勤めてほしい企業」調査結果

 

 

 

・調査名称       :第11回「お子さん/お孫さんに勤めてほしい企業」調査

・調査方法       :インターネット調査

・調査エリア      :全国

・期間         :2023年4月7日(金)

・調査対象者      :未成年の子(男)をもつ20〜69歳の男女個人 200人

未成年の子(女)をもつ20〜69歳の男女個人 200人

未成年の孫(男)をもつ20〜69歳の男女個人 200人

未成年の孫(女)をもつ20〜69歳の男女個人 200人

・調査対象企業と選定方法:各業界の大手企業・組織200社を抽出

・有効回収数      :800サンプル

 

 

リスモンが、5月5日のこどもの日に合わせて、父母・祖父母が考える「お子さん/お孫さんに勤めてほしい企業」を調査しました。

トップ20の企業においては、過去の調査結果同様、公務員が1位、2位を独占し、トヨタ自動車が3位となりましたが、航空会社の人気が回復した点や外資系GAFAM(Google、Amazon、Facebook、Apple、Microsoft)の企業人気に陰りが生じた点が特徴的な結果となっています。

また、本調査の企業ランキングや期待する働き方の結果からは、父母・祖父母は、経営の「安定性」を最も重視しながらも、お子さん・お孫さん自身の「趣味嗜好」に沿う仕事や、「グローバルな活躍」ができる企業への就職を希望していることがうかがえます。

就職活動中の大学生を対象とした「第9回 就職したい企業・業種ランキング(当社調べ)」と比較しても、父母・祖父母が望む就職先と就活生本人が望む就職先には、多少の差がみられるものの、そのどちらにも名を連ねる企業は多く、双方が思い描く理想の就職先に大きな隔たりはないと考えられます。

お子さん・お孫さんが真剣に就職活動に取り組み、納得できる就職先を見つけることができれば、結果としてそれが親や祖父母の望む就職先といえるのではないでしょうか。

 

(1) トップ20のうち製造業が半数、次いで商社が人気

 

図表A

 

第11回「お子さん/お孫さんに勤めてほしい企業」調査のランキング1位は「地方公務員」(回答率16.3%)となりました。

次いで2位「国家公務員」(同15.3%)、3位「トヨタ自動車」(同9.1%)、4位「アップル(Apple)」、「パナソニック」(同5.0%)、6位「日本航空(JAL)」(同4.3%)、7位「全日本空輸(ANA)」(同4.1%)、8位「伊藤忠商事」、「NTTドコモ」、「任天堂」(同4.0%)と続きました。(図表A)

トップ20にランクインした業種としては、製造業が10社(トヨタ自動車、アップル(Apple)、パナソニック、任天堂、サントリー、ソニー、本田技研工業(ホンダ)、花王、資生堂、キヤノン)と最も多い結果となっています。

次いで、総合商社(伊藤忠商事、三菱商事、三井物産)が3社ランクインしています。

前回調査結果と比較したところ、1位「地方公務員」、2位「国家公務員」においては、前回から順位の入れ替わりが生じたものの、公務員の根強い人気がうかがえます。

また、3位の「トヨタ自動車」は、初回調査から民間企業における1位を維持しており、民間企業の中では不動の地位を築いているといえます。

ランキングが大きく変動した企業として、「日本航空(JAL)」(前回30位→6位)、「本田技研工業(ホンダ)」(前回40位→13位)、「NTTデータ」(前回47位→19位)、「キヤノン」(前回65位→19位)のランクアップが目立つ一方で、「グーグル(Google)」(前回4位→15位)、「アマゾン」(前回9位→40位)、「日本電信電話(NTT)」(前回10位→23位)、「日本マイクロソフト」(前回13位→30位)、「キーエンス」(前回20位→58位)、のランクダウンが目立つ結果となりました。

 

図表B

 

なお、トップ100については図表Bにまとめています。(図表B)

 

(2) 子の好きな製品・サービスの企業はランクアップ

 

図表C

 

子・孫別に勤めてほしい企業について集計したところ、子に勤めてほしい企業としては、1位「国家公務員」(回答率8.8%)、2位「地方公務員」(同7.0%)、3位「トヨタ自動車」(同3.3%)、4位「任天堂」(同2.3%)、5位「グーグル(Google)」(同2.0%)の順となり、孫に勤めてほしい企業としては、1位「地方公務員」(回答率11.0%)、2位「国家公務員」(同10.8%)、3位「トヨタ自動車」(同5.0%)、4位「三菱商事」(同1.5%)の順となりました。

公務員を選択対象に加えた第5回調査以来、「国家公務員」、「地方公務員」、「トヨタ自動車」は子・孫の両方で常にトップ3にランクインしており、安定した人気を有しています。

また、子に勤めてほしい企業においては、「任天堂」や「オリエンタルランド」など、子どもが好きな製品・サービスを扱う企業が上位にランクインし、孫に勤めてほしい企業では、「東日本旅客鉄道(JR東日本)」、「東海旅客鉄道(JR東海)」の鉄道業2社が上位にランクインしました。

外資系企業として人気のGAFAMのうち、「グーグル(Google)」、「アップル(Apple)」、「日本マイクロソフト」は、子に勤めてほしい企業として人気がうかがえますが、孫に勤めてほしい企業における上位ランクインは「アップル(Apple)」のみとなっており、傾向にやや違いがみられる結果となっています。(図表C)

 

図表D

 

子・孫の男女別に集計したところ、男女ともに公務員がトップ2、「トヨタ自動車」が3位となっており、トップ20の中でも、10社が男女共通してランクインしています。

男子の子・孫に勤めてほしい企業は、「パナソニック」、「キーエンス」、「日本マイクロソフト」、「大塚製薬」、「三菱重工」、「デンソー」など、女子の上位ランキングにはみられないメーカーが多くランクインしている一方で、女子の子・孫に勤めてほしい企業は、「花王」、「イオン」、「タニタ」など、生活関連商品を扱う企業のランクインが目立ちました。

前回調査で男女ともにトップ20にランクインした「アマゾン(Amazon)」は男女ともトップ20圏外となり、大幅なランクダウンとなっています。(図表D)

 

(3) 『経営の安定性』に次ぐポイントは、男子は『やりがい』、女子は『働きやすさ』

 

図表E

 

子・孫に勤めてほしい企業において重視するポイントについて調査したところ、1位「経営が安定している」(回答率56.1%)、2位「過重労働・ハラスメントがない」(同43.1%)、3位「やりがいがある」(同41.8%)の順となり、前回調査と同様の結果となりました。

1位の「経営が安定している」においては、子・孫別、男女別の全セグメントで1位となっており、企業ランキングにおける公務員人気の背景として読み取ることができます。

その他、2位の「過重労働・ハラスメントがない」では、女子での回答率が高く、3位の「やりがいがある」では、孫の回答率が高い傾向にあり、それぞれ、健全な労働環境で働いてほしいという願いや、仕事にやりがいを感じながら生き生きと働いてほしいという願いがうかがえます。(図表E)

 

図表F

 

また、子・孫に期待する働き方を調査したところ、1位「趣味・特技を生かした活躍」(回答率47.3%)、2位「グローバル展開する企業での活躍」(同31.6%)、3位「業歴の長い企業で企業の歴史を学んでほしい」(同31.4%)となりました。

子・孫別、男女別の全セグメントにおいて、「趣味・特技を生かした活躍」が半数近い支持を集め、「グローバル展開する企業での活躍」は、孫や男子での回答率が高い結果となっています。

他方、「企業に属せずフリーランスとして自由に勤務」(同7.4%)、「新進気鋭のベンチャー企業で活躍」(同6.3%)は、低順位となっており、フリーランスやベンチャー企業にイメージされる不安定性が敬遠されたと考えられます。(図表F)

 

総評

 

5月5日のこどもの日に合わせて、父母・祖父母がお子さん・お孫さんの将来の職業についてどのように考えているのか、第11回目となる「お子さん/お孫さんに勤めてほしい企業」調査を実施。

子・孫に勤めてほしい企業として、公務員が1位、2位を独占し、トヨタ自動車が3位となった点については、過去の調査同様の結果が続いているものの、航空会社の人気が回復した点や外資系GAFAMの企業人気に陰りが生じた点は、今回調査の特徴といえます。

また、本調査の企業ランキングや期待する働き方調査の結果からは、父母・祖父母は、子・孫の勤め先に対して、経営の「安定性」を最も重視しながらも、子・孫や自身の「趣味嗜好」に沿う仕事に就いてほしいという願いや、「グローバルな活躍」ができる企業に就職してほしいという願いがあることが読み取れます。

2023年1月に就職活動生向けに実施した「第9回就職したい企業・業種ランキング」(以下、就活生ランキング)と本調査を比較すると、どちらも公務員がトップ2となっており、就職活動生においても「安定性」を重視していることが表れている点や、トップ20のうち半数以上となる11社が共通してランクインしている点から、共通した意向が存在していることがうかがえます。

 

 

図表G

 

その一方で、トップ20企業のうち製造業の数は、本調査では10社に対して、就活生ランキングでは13社とやや多く、就活生ランキングの方が製品の種類を具体的に絞り込んだ選択がなされているように見受けられることから、就活生の方が自身が就くべき仕事を吟味し、具体的にイメージできている様子がうかがえます。(図表G)

お子さん・お孫さんの将来は、親や祖父母であれば誰もが案じることであり、それ故に就職先に対しては、平穏無事な生活を送ってほしいと「安定性」を求めるとともに、グローバルに活躍できる仕事や、夢を叶えられるような仕事に就いてほしいとの希望があると見られます。

上記のとおり、父母・祖父母が望む就職先と就活生本人が望む就職先には、多少の差がみられるものの、そのどちらにも名を連ねる企業は多く、双方が思い描く理想の就職先に大きな隔たりはないと考えられます。

その意味では、子・孫が真剣に就職活動に取り組み、自身が納得できる就職先を見つけることができれば、結果としてそれが親や祖父母の望む就職先といえるのではないでしょうか。

※ 本編はダイジェスト版です。詳細な内容は、以下掲載サイトよりご覧いただけます。

https://www.riskmonster.co.jp/rm-research/

 

第11回「お子さん/お孫さんに勤めてほしい企業」調査結果の紹介でした。

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