25日午前の債券市場で、先物中心限月6月限は反落。27~28日に開かれる日銀金融政策決定会合を控えて積極的には動きにくく、全般的に模様眺めムードが強かった。

 24日の米長期債相場は同日に発表された米経済指標の悪化を背景に反発(金利は低下)したが、欧州債の利回りは欧州中央銀行(ECB)高官のタカ派発言を受けて上昇しており、売り買いともに決め手に欠けた。また、きょうは財務省による国債入札や日銀の国債買い入れオペなどの需給イベントがなく、手掛かり材料にも乏しかった。小高く始まった債券先物はじり安歩調をたどり、一時147円63銭まで軟化したあとは下げ渋った。

 午前11時の先物6月限の終値は前日比8銭安の147円69銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、前日比0.010%上昇の0.475%で推移している。

出所:MINKABU PRESS