三菱UFJなど銀行株が軟調、日銀植田総裁の就任会見でYCC解除観測が後退◇

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 日経平均株価が前日比で一時300円を超す上昇となるなか、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>が3日ぶりに反落した。日銀の植田和男新総裁が10日夜の就任会見で、経済や物価、金融情勢を踏まえると現行のイールドカーブ・コントロール(YCC)の継続が適当だとの認識を示した。マイナス金利政策に関しても継続が適当とする見方を示した。早期のYCC政策の撤廃に伴う国内金利上昇と、金融機関に対する利ザヤ改善効果への思惑が後退した格好となり、銀行株への売りを促す要因となったようだ。

 三井住友フィナンシャルグループ<8316.T>やみずほフィナンシャルグループ<8411.T>、りそなホールディングス<8308.T>が逆行安となっている。

(注)タイトル末尾の「◇」は本文中に複数の銘柄を含む記事を表しています。

出所:MINKABU PRESS