米外為市場サマリー:日銀新総裁の会見などを受け一時133円80銭台まで上昇

写真拡大

 10日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=133円61銭前後と前週末に比べ1円40銭強のドル高・円安。ユーロは1ユーロ=145円11銭前後と同1円00銭強のユーロ高・円安だった。
 
 前週末7日に発表された米3月雇用統計が労働市場の堅調さを示す内容だったことから、米連邦準備理事会(FRB)による利上げ継続観測を背景としたドル買い・円売りが先行。日銀総裁に就いた植田和男氏が10日に開いた就任後初の記者会見で、現在の大規模緩和の継続が適切との考えを述べ、早期の政策変更思惑が後退したことも円売りにつながった。加えて、この日にニューヨーク連銀が公表した消費者の1年先の期待インフレ率が5カ月ぶりに上昇し、前回の4.2%から4.7%に切り上がったこともドルの支援材料となり、ドル円相場は一時133円87銭まで上伸した。

 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.0859ドル前後と前週末に比べて0.0040ドル強のユーロ安・ドル高だった。



出所:MINKABU PRESS