「部屋の採寸」を上回った1位は? 「物件の内覧時に注意すればよかったこと」トップ10発表 男女500人のリアル“後悔”続々
物件探しで重要な「内覧・内見」と呼ばれる見学。実際の物件に足を運び、物件情報や写真だけでは伝わらない「住みやすさ」をチェックする貴重な機会です。しかし、「内覧・内見時のチェックが不十分で、入居後に後悔した」経験がある人も少なくないようです。AlbaLink(東京都江東区)が運営する“訳あり不動産”情報メディア「訳あり物件買取プロ」が、「物件の内覧時に注意すればよかったこと」に関する調査を実施。その結果をランキング形式で発表しました。
1位は「複数回の見学」が必要かも?
調査は2023年3月、物件の購入や賃貸住宅を借りた経験がある人を対象に、インターネットリサーチで実施。計500人(男性191人、女性309人)から有効回答を得たものです。なお、回答者の年代は、10代0.4%、20代14.6%、30代35.0%、40代33.2%、50代14.2%、60代以上2.6%となっています。
3位は「水回りの使い勝手・古さ」(48人)。水回りのきれいさはチェックする人が多いものの、実際に内覧時に「水を出してみてもいいですか」と聞いて確認している人は少ないのではないでしょうか。そのため、「入居してから、水圧の低さや排水の悪さに気付いた」という人もいるようで、「給湯設備や水道は、実際にお湯などを出してみればよかった(50歳男性)」「水回りは全て新品だったが、元の水道管が古いためにサビ水が出てしまう。見えるところ以外ももう少し詳しく確認しておくべきだった(41歳男性)」との声が寄せられました。また、「実際に使うことを想定して、台所や洗面所に立ってみたらよかったと思っています(34歳女性)」という意見もありました。
2位には「部屋の採寸」(63人)がランクイン。「カーテンの寸法を測っておくべきだった(38歳男性)」「入り口の高さと幅をしっかり測っておけばよかった。冷蔵庫がギリギリ入るか入らないかだったので(45歳男性)」といったリアルな後悔の声が。部屋を採寸しておかないと、家具がうまく設置できなかったり、最悪の場合には搬入できなかったりします。「ドア・廊下の高さ・幅」「洗濯パン」「窓(カーテン)」「冷蔵庫の設置場所」などのサイズは、内覧時に測っておくのがお勧めといえます。
そして、1位となったのは「静かさ・防音対策」(81人)でした。「電車の走行音について。内見中は会話しながらだったのであまり気にならなかったが、いざ住んでみると音が気になり、もう少し注意を払えばよかったと後悔(25歳男性)」「防音がしっかりしているか。隣や廊下からの音が響かないか、よく確認すればよかった(41歳男性)」「上の階や隣の音を気にしながら内覧すればよかった(53歳女性)」とのコメントが多数寄せられる結果に。
内覧時に気にならなかった理由としては「内覧時は隣が留守・空室だった」「内覧日が土日祝日で、周辺の工場が休みだった」などが考えられるため、たとえ面倒でも「昼と夜の2回見学する」「土日だけではなく平日にも見学する」といった工夫も必要かもしれません。
調査結果を受けて、同社は「物件そのものだけではなく、周辺環境も快適に住むための重要な要素となります。内覧・内見時には、商業施設・医療機関の有無や距離、周辺道路の交通量なども調査しておきましょう」とコメントを寄せています。