「カップヌードル」の「謎肉」の原料は?(日清食品提供)

写真拡大

 日清食品の「カップヌードル」に入っているキューブ状の肉が気になる人も多いのではないでしょうか。この肉は「謎肉」と呼ばれていますが、どのような原料で作られているのでしょうか。謎肉のネーミングの由来や製造方法などについて、日清食品(東京都新宿区)の担当者に聞きました。

商品によって原料が異なる

 担当者によると、カップヌードルに入っているキューブ状の肉の正式名称は「味付豚ミンチ」で、発売当時から入れている具材の一つだということです。

 では、なぜ謎肉と呼ばれるようになったのでしょうか。

 担当者は、「謎肉は、元々インターネットを中心に広がっていた俗称でしたが、当社が2015年に『愛称』として公式に認めました」と経緯を説明。その上で、「謎肉にフォーカスした商品の発売やプロモーションを実施してきたことで、今ではカップヌードルを代表する人気具材となり、謎肉の愛称も広く定着しています」とコメントしています。

 謎肉の原料や製法については、「基本的に、豚肉と大豆由来の原料に野菜などを混ぜてミンチ状にしてから、フリーズドライ(凍結乾燥)加工しています。製法は発売当時から変わっておらず、今のところ原材料を変更する予定はありません」と教えてくれました。

 ただ、商品の種類によっては、謎肉の原料を変えているということです。担当者は次のように説明します。

「例えば『カップヌードル チリトマトヌードル』には、チリトマトのスープと相性の良い鶏肉をベースにした『白謎肉』を、『カップヌードル ねぎ塩』には、鶏肉のうまみと香ばしさが際立つ『炙(あぶ)り白謎肉』をそれぞれ入れています。

また、『カップヌードル 味噌(みそ)』には、さんしょうを混ぜ込んだ『山椒(さんしょう)謎肉』を、『カップヌードルPRO 高たんぱく&低糖質』には、通常の『謎肉』の1.8倍のたんぱく質が含まれた『ハイプロテイン謎肉』をそれぞれ使用しています」

「謎肉」がカップヌードルのおいしさに“重要”

 謎肉をカップヌードルに入れることで、味にどのような変化が生じるのでしょうか。担当者は「謎肉は、カップヌードルの“おいしさ”を形づくる重要な役割を果たしています。謎肉のうまみが溶け出し、肉の風味が加わることでスープの味わいに深みが増します」と教えてくれました。

 最後に、謎肉の評判について聞いたところ、「『おいしい』『カップヌードルといえば謎肉』といった反応のほか、『謎肉をもっと食べたい』という声も多くいただいています」と説明。

 また、「そうした声にお応えして、過去には謎肉を増量した『カップヌードル ビッグ 謎肉祭』という商品を発売したり、『追い具材』用の『謎肉パック』のプレゼント企画を実施したりしました」とコメントしています。

 商品を食べ比べてみると、新たな発見があるかもしれません。