「暗黒時代のPSG」でプレーした最強イレブンが強い
2011年にカタールスポーツ投資庁によって買収され、それ以降世界的なビッグクラブに成長していったパリ・サンジェルマン。
それ以前は首都パリで人気を誇るクラブでありながらもなかなか結果が出ないシーズンが続いており、リーグタイトルにも1993-94シーズンから19年にわたって手が届いていなかった。
今回はそんなパリ・サンジェルマンの暗黒期でプレーしていた選手たちのベストイレブンを選出した。
GK:ミカエル・ランドロー
国籍:フランス
PSG所属:2006〜2009
成績:114試合
現在:指導者
ナントで長く活躍した伝説的なショットストッパー。2006年にリオネル・レティジやジェローム・アロンゾの後を継ぐ守護神として獲得された。圧倒的な反射神経でシュートを弾く姿は圧倒的であったが、ときに不安定なミスもあった愛すべきGK。
右SB:ベルナール・メンディ
国籍:フランス
PSG所属:2000〜2008
成績:247試合11ゴール
現在:指導者
PSGの右サイドバックといえばベルナール・メンディ。フランス代表としてプレーした親善試合ではロベルト・カルロスをぶっちぎる快速を見せつけ、世界中で話題になった。引退後は指導者になり、昨年までPSGの女子チームでアシスタントコーチを務めていた。
CB:マリオ・ジェペス
国籍:コロンビア
PSG所属:2004〜2008
成績:115試合8ゴール
現在:指導者
コロンビア代表の伝説的なセンターバック。ナントで活躍した後、2004年にPSGへと加入してリーグアン115試合にプレーするなど主力として重要な役割を担った。ファンからは「スーパーマリオ」と呼ばれたことも。引退後はデポルティーボ・カリで監督やコロンビアサッカー連盟のディレクターを務めたが、今はタレント活動が主。
CB:ガブリエル・エインセ
国籍:アルゼンチン
PSG所属:2001〜2004
成績:99試合4ゴール
現在:ニューウェルズ・オールドボーイズ監督
ジェペスがコロンビア伝説の闘将なら、エインセはアルゼンチン伝説の闘将。2001年にバジャドリーから加入し、3シーズンで公式戦100試合以上に出場するなど中心的な役割を果たしたあと、マンチェスター・ユナイテッドへ移籍した。引退後は指導者となり、現在はメッシの古巣でもあるニューウェルズ・オールドボーイズの監督。
左SB:フアン・パブロ・ソリン
国籍:アルゼンチン
PSG所属:2003〜2004
成績:21試合1ゴール
現在:評論家、映像作家
アルゼンチン代表の伝説的なレフティ。世界一とも言われる運動量を武器にピッチを自由自在に走り回り、その姿から「アルゼンチンのフォーメーションは3-3-3+ソリン」と言われるほどだった。PSGにはクルゼイロからのローンで所属し、その後ビジャレアルへ移籍した。現在は評論家を務めるが、先日はドキュメンタリー映画の制作も行って話題に。
DMF:クロード・マケレレ
国籍:フランス
PSG所属:2008〜2011
成績:98試合1ゴール
現在:チェルシー テクニカルメンター
レアル・マドリーとチェルシーで一時代を築いた世界最高の守備的MF。2008年にフランスリーグでのプレーを希望してPSGに加入し、チームのディフェンスを大きく改善させた。2010年には引退を宣言するも撤回し、1年現役を続行。スパイクを脱いだあとはアシスタントコーチに就任している。後にオイペンで豊川雄太を指導している。
OMF:ミケル・アルテタ
国籍:スペイン
PSG所属:2001〜2002
成績:31試合2ゴール
現在:アーセナル監督
選手としては絶対的な存在ではなかったが、PSGに所属していた名選手といえるアルテタ。バルセロナからローンで加入し、フランスリーグでフルシーズンを戦い活躍。それが認められてグラスゴー・レンジャースへ移籍している。現在はもちろんアーセナルの監督。
OMF:ジェイ=ジェイ・オコチャ
国籍:ナイジェリア
PSG所属:1998〜2002
成績:82試合12ゴール
現在:評論家、アナリスト
ナイジェリアの英雄オコチャ。圧倒的なテクニックと遊び心あふれるトリックを持った攻撃的MFで、記録よりも記憶に残る選手だった。アレックス・イウォビの叔父としても知られる。引退後はデルタ州サッカー協会会長を務めたり、評論家やアナリストとして働いたりしている。
右WG:リュドヴィク・ジュリ
国籍:フランス
PSG所属:2008〜2011
成績:100試合16ゴール
現在:リヨン アシスタントコーチ
モナコでUEFAチャンピオンズリーグ準優勝を果たし、後にバルセロナで大活躍した小柄なアタッカー。PSGには2008年に31歳で加入し、3シーズンにわたって右サイドでプレーした。引退後は評論家、サッカー選手をサポートする会社の経営などを経て指導者となり、現在はリヨンでローラン・ブランの片腕となっている。
左WG:ロナウジーニョ
国籍:ブラジル
PSG所属:2001〜2003
成績:55試合17ゴール
現在:引退
後にバルセロナで世界最高の選手となるロナウジーニョ。日韓ワールドカップでの活躍が印象的であるが、彼が欧州へと足を踏み入れたのはPSGであった。グレミオから加入し、2シーズンにわたってプレーした。ただ監督のルイス・フェルナンデスとはうまくいかず、夜遊びの多さに苦言を呈されていた。
FW:パウレタ
国籍:ポルトガル
PSG所属:2003〜2008
成績:168試合76ゴール
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PSGの往年のファンなら、「伝説のFW」といえばイブラヒモヴィッチよりもパウレタを選ぶだろう。チームが低迷したとき、常に救ってくれたのは彼だった。降格の危機を迎えたときにゴールを量産し、まさに英雄という存在に。引退した後はポルトガルサッカー連盟や地元アゾーレス諸島のチームでディレクターを務めている。