偵察気球は序の口…中国が宇宙から放つ「レーザー光線攻撃」のやりたい放題

写真拡大

 朝日新聞が運営するYouTubeチャンネル「朝日新聞宇宙部」が2月13日に更新され、「緑色のレーザー光線」の正体を明らかにした。

 米ハワイの最高峰マウナケア山頂では1月23日、緑色のレーザー光線が宇宙から照射されているのが確認されており、当初はNASAが運用する地球観測衛星「ICESat-2」からのものと見られていた。しかし、その後のNASAの解析の結果、実際は中国の地球環境観測衛星「Daqi-1」からだったと明らかになったという。

 この衛星は緑色のレーザーを地上に照射し、海面の高さや氷の変化を観測しているというが、中国の不穏な動きに警鐘を鳴らす識者は少なくない。軍事ジャーナリストが語る。

「近年、米中の対立は新しいフェーズに入り、水面下ではサイバー攻撃が連日のように繰り返されています。一方、新たに懸念されているのが、中国の宇宙覇権巨大化です。昨年11月には有人宇宙船『神舟15号』を打ち上げ、3人の中国人宇宙飛行士が宇宙ステーション『天宮』に乗り移っている。昨今注目されている偵察気球などは序の口で、将来は宇宙からレーザー攻撃を仕掛けることも十分考えられるでしょう」

 中国に「宇宙の平和利用」などという概念は通用しない。すでに時代は「制宙権」の確保を争う時代に移行しているのだ。「スターウォーズ」が現実になる日も、そう遠くはないのである。

(ケン高田)