8日夜は、「皆既月食」と「天王星食」が起こります。晴れる所が多く、天体観察によいでしょう。14日には「月探査ロケット」の打ち上げが予定されています。

8日は「皆既月食」 午後6時9分欠け始め 午後7時16分皆既食始まる

8日の夜、「皆既月食」が起こります。日本では、全国で部分食の始まりから部分食の終わりまでをみることができます。

月は午後6時9分から欠け始め、午後7時16分に皆既食になります。
皆既になった月は、「赤胴色(しゃくどういろ)」と呼ばれる赤黒い色に見えます。これは、大気による光の屈折で、朝焼けや夕焼けが赤いのと同じ理由です。
皆既食は86分間続いて、午後8時42分に終わり、その後、午後9時49分に部分食が終わります。この進行は、どこで見ても同じです。

月食の最中に「天王星食」も 双眼鏡や望遠鏡を使うと見つけやすい

今回、月食の最中に、小笠原諸島を除く日本のほとんどの場所で、月が天王星を隠す「天王星食」が起こります。
天王星は約6等級で、薄い青色に見えます。今回は、皆既月食が起こることによって、夜空が暗くなるため、比較的簡単に天王星を観察することができますが、天王星は、非常に条件のよい空でも肉眼で見える限界の明るさです。双眼鏡や望遠鏡を使って探すと見つけやすいでしょう。

参照:国立天文台ホームページ
https://www.nao.ac.jp/astro/sky/2022/11-topics02.html
https://www.nao.ac.jp/contents/astro/sky/2022/11/luna-eclipse-factsheet.pdf

8日夜の天気

8日夜は、本州付近は大陸からの高気圧に覆われるでしょう。晴れる所が多く、天体観察によさそうです。ただ、東北の日本海側や北陸付近には、寒気に伴う雨雲がかかることがあるでしょう。今後、最新の気象情報をご確認ください。

「月探査ロケット」14日に打ち上げ目指す

NASAは、「Artemis I Moon Mission(月探査ロケットアルテミス計画)」の打ち上げを、現地時間14日午前に目指しています。日本時間では14日午後です。

ロケットの打ち上げは、これまで、9月のハリケーンの影響などで、度々延期されてきました。
ケネディ宇宙センターのロケット発射台があるフロリダ州では、現地時間9日から12日ごろは、気圧の谷の影響で雨が降るでしょう。熱帯擾乱の影響を受ける可能性もあります。13日から14日ごろにかけては高気圧に覆われて、晴れそうです。

参照:NASAホームページ
https://www.nasa.gov/press-release/nasa-sets-coverage-for-artemis-i-moon-mission-launch