サーモスのタンブラーにもなる二刀流「缶ホルダー」で夏キャンプの質が上がる!

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【アウトドア銘品図鑑】

夏キャンプでは、こまめな水分補給が欠かせません。ペットボトルや保冷ボトルが常に手元にあることでしょう。

でも、ペットボトルはどんどんぬるくなるし、保冷ボトルは時間がたっても冷え冷えのままですが、結局カップに注ぐので、ぬるくなります。

そんなときに重宝するのが真空断熱のカップ。

魔法びんと同じ真空断熱構造になっているので、ただ壁と底が二重になっているだけのダブルウォールよりも保冷力が高いんですね。それに温度差がないので結露もなく、木製テーブルにコースターなしで置いてもシミになりません。

魔法びんの代名詞ともいえるサーモスも当然、真空断熱カップを多数取りそろえていますが、注目は「保冷缶ホルダー/ROD-002」(参考価格税込み2750円)。その名のとおり、缶飲料をそのまま入れられるステンレス製のコジーなんですが、直飲みできるフタ付きで、タンブラーとしても使える二刀流なんですから。

 

■350ml缶がすっぽり収まる!

缶を入れて保冷するためのものですから当然なんですが、ジュースやビールなど350mlの缶飲料がすっぽり。よく見ると、細かな工夫がちりばめられていました。

▲サイズはφ7.5×H13cm、重量200g

二重構造のため、350ml缶飲料より幅も高さも1cmほど大きくなっています。ぽってりとして見えますが、中央あたりがくびれているので案外持ちやすいデザイン。それに壁の中が真空のため、見た目ほど重くはありません。

本体はステンレス製ですが、底は樹脂製のパーツが付いています。アルミや鉄などを金属テーブルに置いたときの硬い音が軽減されます。

さっそく350ml缶を入れてみましたが、なんだか途中で引っかかりを感じます。

まさか対応していない? と焦りましたが、缶をギュッと押せば底まで入りました。

一度缶を引き抜いてみましたが、「保冷缶ホルダー/ROD-002」にも缶にも傷が入っているわけではありません。

内側には小さなポッチが3つ。これが缶に当たって引っかかっていたんですね。

缶を保冷するためには、できる限り缶とホルダーの間の隙間を無くさないと、せっかくの真空断熱をいかせません。かといってギチギチサイズだと、缶を押し込むのも引き出すのも大変。この小さなポッチによって、ごくわずかな隙間を作り、缶の動きをスムーズにしているんです。

しかも、小さなポッチがあるおかげで、逆さまにしても缶が飛び出しにくい! 缶飲料のフタをあけていない場合、逆さにすると重みで半分くらいまで出ますが、空になればビクともしません。それくらい安定しているので、飲むときも飲み物をシェアするために注ぐときも安心です。

対応しているのは350ml缶だけではありません。400mlや260mlのキャップ付き缶飲料、500mlの缶やペットボトルもすっぽり。肩の部分が壁面に密着していないので、350ml缶よりも保冷力は落ちると思われますが、それでも素の状態より冷たさをキープ。

 

■フタをつければ保温・保冷タンブラーに変身

「保冷缶ホルダー/ROD-002」は付属のフタを取り付け、タンブラーとしても利用OK。しかも、あたたかい飲み物にも対応するんです。

▲よく見ると周囲に細く4本のスリットが入っています

透明なフルカバータイプのフタに見えますが、縁の内側に細いスリットがあります。これが飲み口。

▲飲み口となるスリットが細いのでドバッと氷や飲み物が出づらい。子どもの飲み物を入れてもよさそう

透明なフルカバーのフタに見えますが、このまま飲めるんですね。しかも飲み口を探さなくても、パッとつかんでそのまま飲める親切設計です。

フタなしでもタンブラーがわりになりますが、樹脂製のフタを取り付ける方が口当たりがやさしくなります。それにフタを取り付ければ、熱々の飲み物を口にしても、唇が熱くなりません。保冷・保温効果も望めます。

甘い香りを放つジュースや酒だとハチなどの虫が寄ってきやすいのですが、フタがあれば、完全とはいかないものの香りを抑えられるし、中にまで虫が侵入しづらい。これもメリット。

 

■炭酸飲料対応ボトルとのコンビが最強

夏のキャンプだと、ハイボールなどシュワッとした酒を飲むことも多いでしょう。「保冷缶ホルダー/ROD-002」は炭酸飲料との相性もいいんです。

「保冷缶ホルダー/ROD-002」は飲み口が空いているものの、フタを取り付けるので、フタなしタンブラーよりも炭酸が抜けにくいように感じました。

▲サーモスが約20年ぶりに発売した保冷専用の炭酸飲料対応ボトル!

ちなみに、サーモスには炭酸対応の「保冷炭酸飲料ボトル FJK-750」(参考価格税込み3850円)という頼もしい製品があります。

普通の栓では炭酸飲料を入れるとフタが開かなくなったり、フタが飛んだりする危険があるけれど、新構造のフタを少し回すとシュッと圧力が抜け、フタを開けやすくなっています。

「保冷缶ホルダー/ROD-002」でまずは缶ビール、次は「保冷炭酸飲料ボトル FJK-750」に詰めておいた炭酸水でハイボール。保冷力抜群の組み合わせが、最高に夏キャンプの食卓を盛り上げてくれます。

*  *  *

ネオプレーン製やダブルウォールのコジーは値頃で手に取りやすいのが魅力ですが、保冷力は断然、真空断熱構造に軍配が上がります。それに加えて「保冷缶ホルダー/ROD-002」は飲み口がやさしいフタ付きで、タンブラーとして使っても保冷・保温効果を発揮する優れもの。日常的に使えるし、クーラーボックスみたいにステッカーチューンをすれば自宅でキャンプ気分を味わえる。なかなかお得なアイテムです。

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<取材・文/大森弘恵>

大森弘恵|フリーランスのライター、編集者。記事のテーマはアウトドア、旅行、ときどき料理。Twitter

 

 

 

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