世代を超えて読み継がれるショートショートの神様、星新一の珠玉の名作を映像化した『星新一の不思議な不思議な短編ドラマ』が、NHK総合テレビの「夜ドラ」枠で、7月4日(月)より放送されることが決定した。



豪華すぎる出演陣、さまざまな問題に直面する私たちの“今”を予言したかのようなストーリー、思わず息をのむ映像美と音楽など、星新一の作品世界を丁寧かつ大胆にドラマ化し、NHKBS プレミアム・BS4Kで放送されるや、たちまち SNS でも大きな話題となった本作。そして「地上波でも見たい!」「ぜひ再放送を」「何度でも味わいたい!」といった視聴者からの声を受け、地上波でも放送することが決定した。


スタートは7月4日(月)。月曜日から木曜日までの毎日、3週に渡って計 12 回で放送。1 回 15 分(一部作品は前編・後編の 30分)で完結という見やすいオムニバス作品ながら、短編とは思えない充実した内容の本シリーズ。各作品を彩るのは令和ニッポンを代表する豪華な出演者たちだ。放送に合わせて NHK プラスでも同時配信、一週間の見逃し配信でもご覧いただける。


■出演者

水原希子(『ボッコちゃん』) 永山瑛太(『生活維持省』) 林遣都(『不眠症』) 高良健吾(『地球から来た男』)北山宏光(Kis-My-Ft2)/玉城ティナ(『善良な市民同盟』) 村杉蝉之介/コウメ太夫(『逃走の道』)石橋静河(『見失った表情』) 染谷将太/栗原類(『薄暗い星で』) 滝藤賢一/村上虹郎(『白い服の男』)荒川良々(『ものぐさ太郎』) 奈緒/リリー・フランキー(『窓』)




水原希子さん/「ボッコちゃん」コメント

この度は星新一さんのボッコちゃんを演じさせて頂き、とても光栄に感じています。バーのマスターが道楽で作った美人ロボット、ボッコちゃん。頭は空っぽで動作はお酒を注ぐ事しか出来ない。もちろん意思もない。ボッコちゃんをロボットだと気付かず夢中になる男達を想像すると面白くもあり、なんだか少し切なくて、彼らの妄想がボッコちゃんの人格を作り上げているのかなと感じています。そのことも含めて、素敵な作品に仕上げて頂きました。より多くの方に観ていただければ嬉しいです。



総合演出・望月一扶 コメント

星作品の特徴は無駄を省いた簡潔な文章にありますが、逆に言えば原作に残された言葉や台詞には深い意味があるはずです。登場人物の心情、服装や髪型、小道具に至るまで、スタッフ総出で単語ひとつにまで目を凝らし、想像力を膨らませてドラマ化に挑みました。現代とのシンクロ、素晴らしい俳優陣の演技、色味や質感にこだわった映像 etc.見所は沢山ありますが、天国の星さんに「まあまあだな」と思っていただけたら本望です。


制作統括・鳥本秀昭

今回、およそ10年前に国際エミー賞を受賞した『星新一ショートショート』のスタッフが再結集しました。その間の10年、そして、再結集して制作に取りかかり、BSでの放送も進んだこの数ヶ月の間にも、世界はあれよあれよと凄まじく変わり、それが、星新一さんが皮肉とアイロニーを込めて描いた物語とますます似てきたことに戦慄すら覚えています。いつの時代になっても、また読み、また観る価値のある“永遠の普遍性”!驚きに満ちた星新一ワールドをご堪能下さい



『星新一の不思議な不思議な短編ドラマ』

<NHK総合>7月4日(月)から 3 週連続 月~木曜日 午後10時45分~11時「夜ドラ」枠(全12回)

第1週 4日(月)『ぼっこちゃん』/5日(火)『生活維持賞』/6日(水)『不眠症』/7日(木)『地球から来た男』

第2週 11日(月)・12日(火)『善良な市民同盟 前・後編』/13 日(水)『闘争の道』/14日(木)『見失った表情』

第3週 18日(月)『薄暗い星で』/19 日(火)『白い服の男』/20 日(水) 『ものぐさ太郎』/21 日(木) 『窓』

※シリーズ全作品20回は BS プレミアム・BS4K で放送中(2022年4~8月 毎週火曜日 午後9時45分~10時)

【原 作】 星新一 『ボッコちゃん』『ようこそ地球さん』『なりそこない王子』ほかより

【制 作】 NHK エンタープライズ 【制作 ・著 作】 NHK、テレコムスタッフ