“巨匠の図書館”に移転問題も 揺れる「子ども図書館」を整理 広島
1日、世界的な建築家安藤忠雄さんが県庁を訪れ、全国でプロデュースしている子ども図書館について説明しました。
子ども図書館といえば広島市で移転計画があり今も反対の声が聞こえていますが・・・
安藤忠雄さん「ウクライナとかロシアとかも含めてものを考える人間をつくらなければならないと。広島の野球のように育てなければならないと」
県庁を訪れた建築家の安藤忠雄さん。
自らが各地で立ち上げている子ども図書館について湯崎知事らに紹介しました。
大阪市の中心部にある「こども本の森 中之島」。
安藤さんが整備し、大阪市に寄付。2020年7月に開館しました。
天井まで壁一面を覆う棚に12のテーマに分けて本が並べられています。貸し出しはせず、閲覧のみ。
この空間で、子どもたちが様々な本を手にとり好奇心を広げることを目的としています。
岩手県遠野市に去年7月、神戸市にも今年3月にオープンしました。
こんな施設が広島市にもつくられるのか。水面下で期待が高まっています。
同じく1日、広島市役所では。
土屋時子さん「国際平和文化都市として平和の軸線の延長線上である中央公園内に整備していただきたい」
要望に訪れたのは、文学資料の保存や活用に取り組む市民団体です。
こども図書館とともに中央図書館を広島駅前の商業施設の中に移すという広島市の計画に反対しています。
特に貴重な文学資料の保管・展示が十分にできる場所の確保を求めています。
広島市生涯学習課 田尾雅之課長「広島市の図書館はどういう形になっていくのか、まずはしっかりつくっていく。(エールエールA館ありきじゃないということですね?)そうですね」
広島市は今後、再整備の素案をまとめ市議会や市民に提示する予定です。