「歓迎と核廃絶目指す責任」G7サミット広島開催に専門家は
広島での開催が表明されたG7サミット=主要7カ国首脳会議。
専門家はこのことをどう受け止めているのでしょうか。
広島市立大学 広島平和研究所 大芝亮所長「被爆地ヒロシマでG7が開催されることは歓迎すべきであると同時に、日本政府としては核兵器廃絶を目指す
リーダーシップを発揮する責任もあると思う」
国際政治学に詳しい広島平和研究所の大芝亮所長は、ウクライナ侵攻をめぐってロシアによる核兵器使用の懸念が強まる中、G7が結束することが大事だと話します。
広島市立大学 広島平和研究所 大芝亮所長「ロシアが揺さぶりをかけてきた。これに対してG7の国がまとまって断固認めないと言うことが規範を一層強化することにつながるだろう」
一方で、G7には核兵器を持つアメリカ、イギリス、フランスが含まれています。
広島市立大学 広島平和研究所 大芝亮所長「核兵器の非人道性をG7参加の首脳にきちんと伝えてもらいたい。具体的には原爆資料館を時間をかけて見ていただきたい」
アメリカについては2016年にオバマ元大統領が現職の大統領として初めて広島を訪問。
サミットが開催されればイギリス、フランスの首脳も初めて広島を訪れることになります。
広島市立大学 広島平和研究所 大芝亮所長「核兵器の使用はしない、してはいけない。核兵器を使用するという脅しはかけてはいけないことはG7の核保有国は共有しています。その部分でまとまることは最低限ではあるができると思う」
「核兵器のない世界」の実現をライフワークに掲げる地元選出の岸田総理に求めることは…
広島市立大学 広島平和研究所 大芝亮所長「岸田総理にはイニシアティブをぜひ発揮してもらいたい。核兵器廃絶を目指すことがヒロシマからのメッセージとして最も大事だと思います」