放し飼いの犬に襲われた男児(画像は『YorkshireLive 2022年5月6日付「Dog tried to tear Yorkshire boy, 7, ‘to bits’ as he played in friends garden」』のスクリーンショット)

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イギリスで先月、7歳の男児が放し飼いの犬に襲われて大怪我をした。友人宅の庭で遊んでいたところ、突然やって来た犬に飛びつかれた男児は肩や背中、胸などを強く噛まれ複数の傷を負い形成外科手術を受けた。現在は回復に向かっている男児だが、精神的なダメージが大きいという。男児を襲った犬は現在も逃走中で警察はその行方を追っている。『YorkshireLive』『The Mirror』などが伝えた。

英ウェストヨークシャー州ウェイクフィールドに暮らすフレディ・ターナー君(Freddie Turner、7)は4月20日、友人宅の庭で遊んでいたところ放し飼いの犬に襲われた。

肩や背中、胸などを強く噛まれ、複数の傷を負ったフレディ君は「ピンダーフィールズ病院(Pinderfields Hospital)」に運ばれたのち形成外科手術を受けたという。

父親のニックさん(Nik)は当時の状況についてこのように明かした。

「フレディが姉や友人らと庭で遊んでいると放し飼いの犬が入ってきたそうです。しつこく追いかけられた子供たちが裏庭に逃げようとしたところ、その犬はフレディに飛びつきました。そして庭の真ん中まで引きずって体を噛みちぎろうとしたのです。それに気づいた友人の家族がフレディを家の中に入れてくれて、一緒に遊んでいた8歳の姉は叫びながら母親に電話をかけてきました。私が現場に到着すると、息子は血を流して床に倒れていました。肩や胸、背中にたくさんの傷があって腕の裂傷は縫合が必要なほど大きなものでした。」

そしてこの日、凶暴な犬に襲われたのはフレディ君だけではなかった。フレディ君がホルムスリー・アベニュー(Holmsley Avenue)の民家で襲われた数分後、すぐ近くの通りのミルクローズ(Mill Close)で62歳の男性が同じ特徴を持つ犬に噛まれたとの通報があり、その男性もまた病院で治療が必要なほどの大怪我をしたことが明らかになった。警察によると2つの事故の後、犬は2人の男によって連れ去られたとの報告を受けたという。

さらに4月26日にも同じ地域で人が犬に襲われて怪我をしたとの通報があったそうで、ウェイクフィールド地区パトロールチームのニック・ドリンコール警部(Nick Drinkall)はこれらの件について次のように述べていた。

「このような事故が地域社会に不安を与えていることは理解しています。私たちは野犬捕獲員と協力してこの犬の居場所と飼い主を特定し、住民が安心して生活できるよう努めてまいります。」

そして先日、サウスヨークシャー警察はこの事故に関連する2人の男女を逮捕したと明かし、広報担当は以下のように発表した。

「今回発生した犬による噛みつき事故において、危険な犬を制御することなく傷害を負わせた疑いで犬の飼い主である23歳の男を逮捕し勾留しています。また事故に関連してその前に逮捕した24歳の女はすでに保釈済みです。犬は現在も逃走中で犬種についてはジャーマンシェパード(アルザス犬)かそれに類するもので、引き続き捜索を行っています。情報をお持ちの方はご連絡いただきますようお願い申し上げます。」

なおフレディ君は回復に向かっているが精神的なダメージが大きく、犬を見ると怖がって隠れようとするそうだ。

また犬が子供を襲う事故はこれまで何度も報じられており、今回の件に関しても世間からは以下のようなコメントが多数あがっている。

「早く捕まえて。赤ちゃんや子供を殺した犬はこれまでもたくさんいる。」
「最近はこのような事故が多すぎる。凶暴な犬は口輪なしで外に出してはいけないし、飼い主を罰するべきだ。」
「飼い主は恥を知れ。すぐに警察に連絡すべきだ。この勇敢な少年が一刻も早く回復することを祈っています。」
「犬を飼っている人は赤ちゃんや子供の前で犬は常に危険な存在であることを忘れてはならない。」

画像は『YorkshireLive 2022年5月6日付「Dog tried to tear Yorkshire boy, 7, ‘to bits’ as he played in friends garden」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 上川華子)