長くレアルのサイドを守ってきたカルバハル photo/Getty Images

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今では世界最高のサイドバック候補に挙がる機会は少なくなったかもしれない。しかし、やはりレアル・マドリードで長くサイドバックを担当してきたDFダニエル・カルバハルの能力は高い。

近年は怪我に悩まされているところもあったが、ここ最近はハイレベルなパフォーマンスを見せている。チャンピオンズリーグ準々決勝ではチェルシー相手に1stレグ、2ndレグともにフル出場。2ndレグは延長戦までもつれたが、カルバハルは120分間を走り抜いている。

また17日に行われたリーガ・エスパニョーラ第32節・セビージャ戦では左サイドバックからゲームに入り、2アシストを記録。このゲームは最初に2点を奪われる苦しい展開だったが、そこでギアを上げてくるあたりレアルのベテラン組はさすがだ。30歳のカルバハルも経験値は抜群で、こうしたビッグゲームや難しい展開にも慣れている。

カルバハルはこれまで主に右サイドバックを担当してきたが、左も担当できるなら大きい。あまり利き足と逆の左を器用に扱うタイプではないものの、1対1の強さや運動量は左サイドでも変わらない。

今年はワールドカップ・カタール大会も控えており、スペイン代表の右サイドバックではチェルシー所属のセサル・アスピリクエタとのポジション争いもある。近年のパフォーマンスならばアスピリクエタの方が評価は上かもしれないが、カルバハルもレアルがチャンピオンズリーグを3連覇していた頃の輝きを取り戻せばサイドバック1番手となれるはず。

当時は左のマルセロとともに世界最高級サイドバックコンビと評価されてきた選手で、まだまだ衰える年齢ではない。怪我さえなければ再び世界トップレベルの評価を得られるはずで、シーズン終盤までハイパフォーマンスの維持に期待がかかる。