Microsoftは自社製ウェブブラウザ「Microsoft Edge」の使用をユーザーに推奨しており、「Google Chrome」をインストールしようとするとMicrosoft Edgeの継続利用を求めるポップアップなどを表示することが知られています。新たに、「Mozilla Firefox」をMicrosoft製検索エンジン「Bing」で検索したり、インストールを試みたりするとMicrosoft Edgeの利用継続を求めてくることが話題になっています。

What happens if you try to download and install Firefox on Windows | Hacker News

https://news.ycombinator.com/item?id=30896403

テクノロジー専門家のArne Brasseur氏は、自身のTwitterアカウントで「BingでFirefoxを検索するとMicrosoft Edgeの利用を推奨する文章が表示される」「FirefoxをインストールしようとするとMicrosoft Edgeの利用を推奨する画面が現れる」といった事象を報告しました。Arne Brasseur氏は、ユーザーがMicrosoft Edgeを利用するように誘導するMicrosoftの手法について「EUで合法なのが不思議です」と述べています。





実際にBingで「firefox」という単語で検索してみたところ、検索結果の最上部に「新しいWebブラウザーをダウンロードする必要はありません」というFirefoxのインストールを思いとどまらせるような文章が表示されました。加えて、検索結果の右上にはチャットAI「りんな」による「firefoxってどう??Edgeと違う??」というメッセージが表示されました。



次に「chrome」という単語で検索してみたところ、「firefox」での検索時と同様の文章が表示されました。りんなも「それか、Microsoft Edgeとか?」というMicrosoft Edge推奨メッセージを送りつけてきます。



他のウェブブラウザでの表示も確かめるべく「brave」「vivaldi」「safari」「opera」といった単語で検索してみましたが、これらの単語では検索結果上部に問題の文章は表示されず、りんなも無言でした。



また、「FirefoxをインストールしようとするとMicrosoft Edgeの利用を推奨する画面が現れる」という事象については、Firefoxの公式ヘルプでも言及されています。公式ヘルプによると、特定のバージョンのWindows 10ではFirefoxのインストール時に以下のような警告画面が表示されるとのことです。



上記の警告画面が出た場合、FirefoxをインストールするにはWindowsの設定変更が必要な場合もあります。公式ヘルプではWindowsの設定変更方法が画像付きで解説されているので、Firefoxのインストール手順につまずいたらヘルプを参照してみてください。

Windows 10 から「Micorsoft 検証済み」アプリを使用するように警告が表示される | Firefox ヘルプ

https://support.mozilla.org/ja/kb/windows-10-warns-me-use-microsoft-verified-app