メインのメニューはひとつだけ。いま、そんな超特化型のお店が増えている。

そのメリットは何といっても、ひとつの料理に全力を注げること。

一点突破だからこそこだわり抜ける、悶絶必至の珠玉の逸品を、厳選してご紹介していこう!



※まん延防止等重点措置期間中につき、来店の際には店舗へお問い合わせください。


1.台湾での現地調査を徹底し、ついに完成した理想の魯肉飯
『帆帆魯肉飯』


『帆帆魯肉飯』の店主・唐澤千帆さんが並々ならぬ愛情を注ぐ台湾のソウルフード、魯肉飯。

丼サイズの「魯肉飯(並)」(770円)と、スパイスを入れた醤油で煮込む台湾式煮卵「滷蛋(ルーダン)」(110円)に、週替わりスープが付くセットが、990円となっている。

味だけでなく空気感まで現地さながらに再現したいと、唐澤さんは台湾を繰り返し訪れては食べ歩き、現地のレシピ本や現地の友人の家庭の味からもヒントを得たという。

じっくりと煮込むその豚バラ肉は、口に入れると脂身が溶け、赤身はほどける。

「脂と醤油、肉、香り……すべてのバランスが大事」と言う通り、約8種のスパイスが引き立て合い、複雑な味と特有の香り、穏やかな味わいとなる。

台湾人も通うこの味、活気溢れる台湾気分で頬張って。


【ニッチなポイント!】台湾産の素材&調味料


たまり醤油のような甘みをもつ台湾の醤油膏(ジャンヨウガオ)は、味の決め手として欠かせない必需品。

干しエビも台湾産のみを使用。


ワンタンへの並々ならぬこだわりを感じる、珠玉の“ワンタンメン”!


2.究極のツルッと食感を打ち出す大ぶりワンタンと、麺と卵で勝負!
『月見ワンタンメン 三日月』


京都発のラーメン店『魁力屋』といえば、全国に展開する人気店。その新たな挑戦となるのが、この一軒『月見ワンタンメン 三日月』だ。

自慢のワンタンをいかに楽しんでもらうかを考えた結果、辿り着いたのが「月見ワンタンメン」。

「月見ワンタンメン 淡麗醤油」(850円)は、醤油の旨みが生きるあっさりスープに、4種の卓上調味料(刻み生姜、刻みタマネギ、柚子胡椒、麻辣油)がどれもよく合い、飽きさせない。




ワンタンには、豚と鶏の合い挽き肉に刻みタケノコで食感のアクセントをつけたジューシーな餡がたっぷり。

口に運ぶと特注の大きな皮のちゅるんとした感触が心地よく、続いて啜るツルツルとした麺とも相性抜群。

さらに好きなタイミングで卵黄を割りほぐせば、丼全体が一層滑らかに。

食べるほど、口福を感じる珠玉の一杯だ。


【ニッチなポイント!】自慢の“三たて”ワンタン


主役のワンタンはすべて、店内で職人が手包みしている。

「挽きたて」、「包みたて」「茹でたて」で、フレッシュかつ芳潤な味わいを提供。


理想の「カルボナーラ」を追求して辿り着いた、究極の逸品!


3.幼少期からの“カルボナーラ愛”の末、辿り着いた究極の味わい
『カルボナーラ専門店 HASEGAWA』


『カルボナーラ専門店 HASEGAWA』という店名から潔い。オーナーシェフの長谷川浩平さんは、小さい頃からカルボナーラ好きという筋金入り。

飲食業界に入ったとき、すでに専門店を出す夢を抱いていたという。

イタリアンで働きつつ、理想のカルボナーラを求めて研究を重ね、ついに専門店を出すまでに。

柱状ベーコンがゴロゴロ入った「王道ベーコンカルボナーラ」(1,480円)は、グラナパダーノチーズを使ったソースのコクと旨みが後を引き、黒胡椒の香りが卵の甘みをほんのり引き立てる。


味わいを加えたカルボナーラも人気!

国産レモンの果汁&スライスを使った「レモンのカルボナーラ」1,680円は、さっぱり感に驚かされる


卵とチーズの種類や配合を突き詰め、味のポイントはカツオと昆布の出汁を忍ばせる点。

本場にならい生クリームを使わないだけあって、仕上がりは軽くてまろやか。

常時6〜7種類の遊び心を感じるカルボナーラもあり、それらもまた塩梅は絶妙。全品制覇したくなる。


【ニッチなポイント!】最後の火入れで濃度調整


“とろり”と“さらり”が同居する「理想の濃度」を瞬時に見極め、即盛り付け、即提供。

「この火入れですべてが決まる」と長谷川さん。


スパイシーさはもちろん、旨みがスゴイ!2〜3日かけて仕込まれる「蘭州牛肉麺」


4.本場越え!と噂の蘭州牛肉麺は、仕込みに丸3日かかる代物
『蘭州料理 ザムザムの泉』


120年前に中国・蘭州の少数民族「回族」が開発した「蘭州牛肉麺」。現地で40年超の人気を誇る名店のレシピが『蘭州料理 ザムザムの泉』で楽しめる。

伝統的な手法で2〜3日もの時間をかけて仕込まれるその味は、店主が幼い頃から慣れ親しんだ本場の薬膳料理。18種類前後のスパイスと、牛骨を煮込んだ透き通ったスープに手延べ麺が入るのが特徴。

さらに、表面には煮込み牛肉や味の染みた大根、パクチーや自家製ラー油が盛り付けられる。

辛さより旨みが際立つ赤いスープの「逸品伝統牛肉麺」と「三泡台(蘭州回族のお茶)」の「槐セット」(2,500円)が人気で、ベースの薬膳牛骨スープは1,000円でテイクアウトも可能だ。

素材由来の濃い旨みと、スパイシーながら染み入るやさしい味わい。その手間を考えると、ラグジュアリーな価格にも納得だ。


【ニッチなポイント!】太さが選べる手延べ麺!


麺打ち職人がオーダー後に打つ麺は、幅2cmのきしめんタイプから、そうめんほどの細さまで。

熟練の技だからこその豊富さ。


常時約20種の「タコス」を揃える本格派!


5.サクッとタコスを定着させるべく、小さめサイズで選べる楽しさを!
『TACOS Shop IKEJIRI』

「ラム」400円


吉祥寺の人気店が池尻大橋に進出。『TACOS Shop IKEJIRI』は、常時約20種類のタコスを揃える本格派だ。

毎朝生地を捏ね、特注プレス機で作るトルティーヤは抜群に香ばしく、通常よりも小ぶりに仕上げるのがミソ。

メニューは「カルニータス」(ラードで煮た豚肉)や「ラム」といったメキシコの定番から、ふんわり卵の「オムレツ」やデザートタイプなどオリジナルまで多彩で、ここにしかない味も多数。

タマネギ、パクチー、自家製サルサやチリオイルなど10種がそろうサルサプレートのトッピングで、自分好みの味にアレンジできる。


色鮮やかな小皿がまた食欲をそそる!


「牡蠣オムレツ」(500円)。




「シェーブルと金柑ココナッツ」(500円)。多数揃うお酒とともに味わって。


【ニッチなポイント!】意外性抜群の洒落た空間


メキシコをイメージした内装が目を引く。

個性的な階段の先には広々とした空間があり。そこはさながら大人の秘密基地。



メニューを限定するからこそ、とことんこだわり抜けて、至極の逸品が生まれる。

一皿で最高に満足できるニッチな専門店、ぜひ足を運んでみては?

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