都心に雪が降り積もるなど、身体に堪える寒い日が続く。

そんなときは、体の芯から温まるだけでなく、滋養強壮にも優れたすっぽん鍋がもってこい。

そこで、東カレおすすめの六本木の隠れ家鍋店をピックアップ!

コラーゲンたっぷりの滋味深い鍋なら、存分にパワーチャージできること請け合いだ。



※まん延防止等重点措置期間中につき、来店の際には店舗へお問い合わせください。



カンカンに焼いた鍋にすっぽんをスープごと一気に入れた瞬間、鍋が沸き立つ。これが芳ばしい風味を生む。「すっぽんコース」は、前菜2品と鮨5貫、手羽先の焼き物に「すっぽん鍋」と雑炊、デザート付きで22,000円。注文は2人前〜

煮出すことでギュッと凝縮したすっぽんエキスが、五臓六腑に沁みわたる


火からおろしてもなお、グラグラと煮えたぎる土鍋。立ち上る香りも精悍な鍋の横綱がすっぽん鍋。

ここ『さぶ』のそれは、一味も二味も違う。

「うちのすっぽん鍋は独学。親父が試行錯誤して作り上げたものを、私が更にブラッシュアップさせました」とは、二代目店主の草深大介さん。

曰く「目指しているのは、全体が一体化した丸い味わい」だそうで、すっぽんは水と日本酒のみで約2時間半強火で炊きあげる。

その後、そのまま冷まして一晩寝かす。この時、味に落ち着きが生まれるのだ。

アツアツのスープを一口啜れば、深い滋味と丸い旨みが五臓六腑に染み渡るよう。

プルルンとした食感の首肉、官能的な味わいのえんぺらなど、部位によるテイストの違いも魅力のひとつ。

気がつけば、唇がテカテカするほどコラーゲンもたっぷりとなれば、女性にも嬉しい逸品だろう。

一日一組のみの隠れ家が寒い日に体を芯から温める。



― CLOSE UP!―

すっぽんは、すっぽん養殖で定評のある静岡県浜名湖の服部養鼈場から1kg以上のものを取り寄せている。

人工飼料を使わず、有機飼料で育てているすっぽんは、肉質も柔らかく臭みがない。

この質の良さは出汁でも実感する。

エキスがすべて溶け出したスープは、独特のクセがなく、香りもいいのだ。



また、店は六本木・三河台公園の裏手に位置。民家の地下に佇む密やかな空間となっている。

先代夫婦と息子さんの家族3人で営むアットホームな雰囲気に心も和む。



◎鍋のお供におすすめ◎

先代が鮨店出身だったことから、コースには握り鮨が刺身代わりとして提供される。

右から自家製の生カラスミ、ふぐ、まぐろ、コハダ、カイワレなどが並ぶ。


店主に聞いた推しの〆
〜エキスをすべて吸収した雑炊〜





この鍋の醍醐味は、深淵な味わいのスープ。

「旨みをすべて味わうなら雑炊が一番です。米粒一つひとつに染み込んだエキスをぜひ満喫してください」と店主が太鼓判を押す。

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