この店の「毛ガニ鍋」のコク深さは一味違う!〆の雑炊まで至高の逸品!
天ぷらと鍋のコース、という異色の組み合わせで人気を博すこちらのお店。
美食家たちのお目当ては「毛蟹大根鍋」。
鍋の圧倒的なビジュアルはさることながら、優しくも奥深い味わいに、この上なく感動させられるのだとか。
そんな、舌の肥えた大人を満足させる極上鍋の美味しさの秘密に迫った!
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※まん延防止等重点措置期間中につき、来店の際には店舗へお問い合わせください。
バターとカニ味噌が濃密に絡む、冬の毛ガニ鍋の危険な美味しさ
刺身などの前菜、旬の食材の天ぷら8品ほど、毛蟹大根鍋が付いたコース(16,500円/予約は4名〜)。カツオ出汁と合わせるのは、300年以上の歴史を持つ江戸のちくま味噌。ほんのり甘い優しい味わいが、毛ガニとバターに寄り添う
中目黒の雑居ビルにある鮨店、そのさらに奥に開かれた秘密の小箱。
『吉次蟹蔵』の鍋の具材は、潔く毛ガニと大根のみ。
コースの始まりは、北海道から取り寄せた毛ガニを生きているうちに目の前でさばいて、ダイナミックに鍋に投入する。
カニは、カツオ出汁と味噌スープで大根と一緒にグツグツと炊かれていく。適度に煮えてきたら、ここでバターを投入し、コクをプラス。
この合間に振る舞われるのは、揚げたての天ぷらだ。
やがて鍋が育ち、食欲を刺激する芳香が店いっぱいに満ちると、いよいよ食べどき。
一杯目はカニ味噌を溶かず、ダイレクトにカニの風味を味わう。二杯目はカニ味噌を溶き、少し煮込んで。最後は雑炊にして楽しむ。
圧倒的なビジュアルの強さも相まって、注目度は抜群だ。
【動画で解説!】絶品毛ガニ鍋が味わえるのはこんな店
― CLOSE UP!―
夏が旬の毛ガニだが、北海道の中でも産地を特定することで、一年中良質な毛ガニを使うことができる。
4名なら、400g程度の身の詰まった毛ガニ1パイをまるごと使用。
◎鍋のお供に◎
「海老天のり巻き」は、揚げたてのエビの天ぷらを赤酢のシャリにのせ、こんとび海苔で巻いて手渡し。
天丼をイメージし、甘辛いタレをかけている。コースより。
店主に聞いた推しの〆
〜いくらを乗せた絶品雑炊〜
「雑炊が目当てというお客さんも多いんですよ」と岡野さん。
雑炊は追いバターの後、溶き卵やねぎを加えて、リゾット風に。トッピングのいくらがいい塩梅。
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“五感で楽しめる鍋”の真骨頂ともいえる、至極の逸品。
この冬、幸せを噛みしめる瞬間を、ぜひ大切な人と一緒に共有いただきたい!
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