ANAからデビューする『鬼滅の刃』特別塗装機。外観と機内が初めて報道陣に公開されました。担当機はボーイング767-300ER国内線仕様機「JA616A」です。

1月31日デビュー予定

 2022年1月末にデビュー予定のテレビアニメ『鬼滅の刃』のキャラクターが胴体に描かれたANA(全日空)の特別塗装機「鬼滅の刃じぇっと -壱-」。就航直前となる1月29日(土)、ついにその全貌が公開されました。


報道陣に公開されたANAの「鬼滅の刃じぇっと -壱-」(2021年1月29日、乗りものニュース編集部撮影)。

 この特別塗装機は、2021年12月から始まったANAと『鬼滅の刃』とのタイアップ企画の一環。同機の定期便デビューは31日のNH241便(羽田7時25分発→福岡9時30分着)の予定です。そこから2月15日までの期間は、固定スケジュールで運航され、羽田〜伊丹、福岡、新千歳線へ投入されます。なお、担当機はボーイング767-300ER国内線仕様機「JA616A」です。

 デザインには、炭治郎・禰豆子(ねずこ。正しい表記はネ+爾)・善逸・伊之助など、同アニメの主要キャラクターたちが登場。左右で異なったデザインとなっており、塗装に使用されたデカールの大きさは、胴体片面につき高さ3m、長さ32mにもおよびます。特別塗装をまとう作業は8日を要しました。

機内はどんな感じ?

 ANAから就航する「鬼滅の刃じぇっと -壱-」の機内では、『鬼滅の刃』の世界感をイメージした限定デザインのヘッドレストカバーやCAエプロン、キャラクターによる機内アナウンスなどの特別なサービスが提供されます。

 ヘッドレストカバーは炭治郎の羽織柄である市松文様を型押ししたレザー仕様のもの。CAエプロンは、禰豆子の着物をイメージしたオリジナルエプロンで、ポケットに禰豆子、後ろ側に竹のモチーフを配します。


報道陣に公開されたANAの「鬼滅の刃じぇっと -壱-」(2021年1月29日、乗りものニュース編集部撮影)。

 なお同機以外にもANAでは『鬼滅の刃』とのタイアップを実施。機内ビデオプログラムでアニメ『鬼滅の刃』竈門炭治郎 立志編全26話を一挙上映。機内サービス時の紙コップが『鬼滅』仕様の特別デザインとなるほか、『鬼滅』デザインのメンコが子供向けの玩具のラインナップに加わります。

「『鬼滅』とのタイアップは、これまでの類のない規模で、お客様からも好評いただいています。この飛行機はこのタイアップを象徴する最初の特別機です。航空ファンのみなさまをはじめ、アニメファンの皆様にも、この『鬼滅の刃』ジェットでしか味わえないものを楽しんでいただければと思います」(ANA矢澤潤子上席執行役員)

ANAの『鬼滅の刃』特別塗装機は今後、デザインの異なる2号機の就航も計画されています。

※一部修正しました(1月31日7時50分)。