初確認! 中国の最新鋭電子戦機「殲-16D」台湾設定のADIZに進入 1日に2機
一説では米海軍のEA-18Gと同等の能力とも。
2021年に初公開されたばかりの最新鋭機
台湾(中華民国)国防部は2022年1月24日(月)、台湾南西部に設定した防空識別圏(ADIZ)に13機の中国(中華人民共和国)軍航空機が進入したと発表し、そのなかに中国軍の最新鋭電子戦機「殲-16D(J-16D)」2機が含まれていたことを明らかにしました。
中国の殲-16D(J-16D)電子戦機(画像:台湾国防部)。
殲-16Dは昨年、2021年9月から10月にかけて中国本土の広東省で開催された中国国際航空宇宙ショー、通称「珠海エアショー」で初めて公開された最新鋭機です。
2人乗りの戦闘爆撃機「殲-16」をベースに、各種ジャミングアンテナや電子戦ポッドなどを装備したもので、レーダーや通信システムなどをかく乱・無力化することを主任務としています。加えて、搭載するミサイルを発射し、レーダーサイトや通信施設などを破壊することも可能とのこと。
台湾国防部によると、殲-16D電子戦機が台湾の防空識別圏に進入したのは初めてだとしています。
なお、同日には原型の殲-16D戦闘爆撃機も延べ8機が台湾の防空識別圏に進入しているほか、前日の1月23日(日)には、計39機もの中国軍機が進入し、1日の数としては過去最高を記録しています。