2社合同で策定したのは、今回が初とのことです。

ベストミックスを追求

 航空会社のANA(全日空)、ピーチなどを傘下にもつANAグループは2022年度の航空輸送事業計画を策定しました。2社共同での策定は今回が初とのこと。これにより「各路線や運航時間帯などの需要特性と、ANA・ピーチそれぞれのブランド特性とのベストミックスを追求した便設定を推進し、グループ全体の収益最大化を目指す」としています。


ANAの旅客機(乗りものニュース編集部撮影)。

 国内線は、新型コロナウイルス影響からの需要回復を前提に、2社合計でコロナ前と同水準となる2020年度期初計画並の座席キロ供給を計画。ANAでは、機材の大型化や国際線機材の活用、臨時便の設定など実施するほか、ピーチが開拓する中部発着路線で、ANA便の増便を実施します。一方ピーチでは、早期回復を見込むレジャー需要の獲得を目指し、既存路線の増便を図るとのことです。

 ANA国際線では、ワシントン線やヒューストン線など、羽田発着だった北米路線の一部を一時的に成田へ移管。このことで、アジア〜北米間の接続需要や旺盛な貨物需要を最大限獲得し、旅客・貨物合計で便あたりの収入最大化を図ります。ピーチでは、インバウンド需要の回復を見込み運休路線の運航再開を計画するとのことです。

 コロナ禍で好調な業績が続く貨物事業は、11機ある貨物専用機の最大活用と旅客機を活用した貨物専用便の積極的な運航を通じ増収を図るとしています。