おおすみ型輸送艦は「チヌーク」艦内収容できませんからね。

10日間海上を輸送されるため念入りに梱包

 2022年1月24日(月)、火山噴火と津波により被害を受けた南太平洋の島国トンガを支援するため、広島県の呉から海上自衛隊の輸送艦「おおすみ」が出港しました。

「おおすみ」には飲料水や高圧洗浄機などの救援物資とともに、現地で輸送活動などに用いるためのCH-47「チヌーク」輸送ヘリコプターが2機搭載されていますが、このたびその「チヌーク」の梱包作業が防衛省統合幕僚監部の公式ツイッターで公開され、注目を集めていました。

 説明によると、「チヌーク」は陸上自衛隊から派遣されている機体で、航海中の潮により発生する錆(さび)を防ぐための、いわゆる防錆作業だとのこと。輸送艦「おおすみ」への着艦後、飛行甲板でローターブレード(回転翼)を外し、それを手作業で機内へ収容したのち、機体各所のガラスなどを保護するためのカバーを付け、全体を覆う防錆用カバーをかぶせていく様子がアップされていました。


海上自衛隊の輸送艦「おおすみ」甲板上での防錆作業の様子(画像:統合幕僚監部)。

 真っ白なカバーで全体を覆われたCH-47「チヌーク」に対し、ネット上では「さっぽろ雪まつりの雪像かと思った」や、「ミイラのよう」「初めて見た」「オシロイ」「サナギ」などといったコメントが見られました。

 なお日本からトンガまでの距離はおよそ8000km。船の場合10日ほどかかるそうです。


※誤字を修正しました(1月25日10時42分)。